俳優の小栗旬と忽那汐里が兄妹役で声優を務めるアニメ映画『グスコーブドリの伝記』(7月7日公開)のジャパンプレミアが12日、原作者・宮沢賢治の故郷・岩手県で開催された。宮沢が教鞭をとった花巻農業高校で舞台あいさつに登壇した二人は、生徒から美男・美女の秘訣について問われると「何もしていないです!格好いいと思ってくれたなら、両親に感謝ですね」と小栗。忽那も「私も何もしていないです」と続けると、生徒からは「エーッ!」と疑問の声が一斉にあがり、たじたじだった。
この日のイベントは、市内の「ポランの広場」でスタート。小栗、忽那、草刈民代と杉井ギサブロー監督は、現地の幼稚園児たちと同作の音楽を担当した小松亮太による合奏で出迎えられ、『一日賢治課 課長』に任命された小栗が宮沢愛用の帽子のレプリカを被るなど、上機嫌で進行した。
その後、花巻農高の体育館に場所を移し、生徒たちとの質疑応答を交えて舞台あいさつを実施。小栗は開口一番「まんず、花巻さ来るごとできだじゃ(ようやく、花巻に来ることができたな〜)」と東北弁で語りかけ、学生たちと距離を縮めた。声優希望の生徒からアドバイスを求められた忽那は、「声優は私も初めてなので、何もアドバイスできず申し訳ありません」と素直に謝る一幕もあった。
杉井監督は「こういう自然の中で、賢治が作品をつくっていたと思うと感慨深いですね」と万感の思い。声優初挑戦となった草刈は「子どもたちへの愛情から来る重みのある一言ひとことを、セリフとして伝えることが今までにない経験でした」と振り返っていた。
東北出身の作家・宮沢賢治は37年の短い人生の中で、三陸沖地震や大規模な冷害に何度も見舞われながら、厳しい環境の中でも故郷を愛し「理想郷=イーハトーヴ」として作品に投影。同作でも、主人公ブドリ(小栗)は厳しい寒波と飢饉に苦しめられ、家族を失いながらも前を向く姿が美しく描かれている。
この日のイベントは、市内の「ポランの広場」でスタート。小栗、忽那、草刈民代と杉井ギサブロー監督は、現地の幼稚園児たちと同作の音楽を担当した小松亮太による合奏で出迎えられ、『一日賢治課 課長』に任命された小栗が宮沢愛用の帽子のレプリカを被るなど、上機嫌で進行した。
その後、花巻農高の体育館に場所を移し、生徒たちとの質疑応答を交えて舞台あいさつを実施。小栗は開口一番「まんず、花巻さ来るごとできだじゃ(ようやく、花巻に来ることができたな〜)」と東北弁で語りかけ、学生たちと距離を縮めた。声優希望の生徒からアドバイスを求められた忽那は、「声優は私も初めてなので、何もアドバイスできず申し訳ありません」と素直に謝る一幕もあった。
杉井監督は「こういう自然の中で、賢治が作品をつくっていたと思うと感慨深いですね」と万感の思い。声優初挑戦となった草刈は「子どもたちへの愛情から来る重みのある一言ひとことを、セリフとして伝えることが今までにない経験でした」と振り返っていた。
東北出身の作家・宮沢賢治は37年の短い人生の中で、三陸沖地震や大規模な冷害に何度も見舞われながら、厳しい環境の中でも故郷を愛し「理想郷=イーハトーヴ」として作品に投影。同作でも、主人公ブドリ(小栗)は厳しい寒波と飢饉に苦しめられ、家族を失いながらも前を向く姿が美しく描かれている。

2012/06/12