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武井咲、“無戸籍”テーマの社会派ドラマに主演 江口洋介と歳の差愛描く

 女優・武井咲(18)が7月スタートのフジテレビ系新ドラマ『息もできない夏』(毎週火曜 後9:00)に主演することが27日、わかった。お菓子職人を志す19歳の少女・谷崎玲を演じる。ふとしたきっかけで、無戸籍であることを知ってしまい、自らの出生の秘密と過酷な運命に立ち向かう難しい役どころで、親子ほど年の離れた恋の相手役で俳優・江口洋介(44)が共演する。

“無国籍”の少女役に挑む主演の武井咲

“無国籍”の少女役に挑む主演の武井咲

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 武井と江口は、映画『るろうに剣心』(8月25日公開)で初共演しているが、武井は「ご一緒させていただく機会はそれほど多くありませんでした。今回は、たっぷりと一緒にお芝居をさせていただけそうで本当に楽しみにしています」と期待。江口も「武井さん扮する主人公・玲との、魂のぶつかり合いをどう演じていけるか今から楽しみです。今年の夏にふさわしい、さわやかな生命感あふれるドラマになると思います。今の時代に、観た方の心が揺さぶる作品になるように演じていきたい」と意気込んでいる。

 今回、江口が演じるのは、ある事件をきっかけに新聞記者を辞め、現在は区役所の時間外受付の臨時職員として働いている樹山龍一郎。無戸籍という現実に絶望する玲を支えながら、自らも過去に背負った罪に少しずつ向き合い、生きる意味を見出していく役どころだ。

 ちなみに、現在の日本の法律では生まれた人間は必ず出生届を出して戸籍を作ることになっているが、なんらかの事情によって親が戸籍を作らなかった場合に無戸籍者が発生する。その事情の一つが、民法772条。離婚後300日以内に前夫ではない男性(再婚相手など)の子を出産した場合、遺伝子上は現在の夫との子供でも前夫の戸籍に入れなくてはならないという法律だ。現代社会との大きな乖離(かいり)があるものの、110年もの間改正されてこなかったこの法律により、母親が出生届を出さず、戸籍を持たない人間として育つ「無戸籍児」が、事実として存在している。

 「台本を読んで、戸籍がない人たちが実際に存在するということにショックを受けました」と武井。一見特別なように見えるが、誰の身に起こってもおかしくない問題を扱った今作に「戸籍がないということで悩んだり、落ち込んだり、絶望的な気持ちになるだろうけど、そういった面をズルズルと重たく引きずるだけでなく、いろんな人たちと出会うことによって、未来に向かって前向きになれるよう丁寧に演じていきたい」と話している。

 ほかに、ある理由から娘の出生届を出さなかった玲の母親・谷崎葉子に木村佳乃、玲に恋心を抱く、特殊な家庭環境で育った孤独な若者・草野広太に中村蒼、嫁の葉子を嫌い、孫の玲をいびり尽くす父方の祖母・谷崎香緒里に浅田美代子、玲が働くスイーツ店の常連客・夏目周作に北大路欣也、周作に金の無心をする男・鮎川宏基に要潤らが出演する。

関連写真

  • “無国籍”の少女役に挑む主演の武井咲
  • 劇中で武井と歳の差恋愛を描く江口洋介
  • 武井演じる谷崎玲の母親・谷崎葉子の母親役を演じる木村佳乃
  • 7月スタートのフジテレビ系新ドラマ『息もできない夏』に出演する中村蒼
  • 7月スタートのフジテレビ系新ドラマ『息もできない夏』に出演する要潤
  • 7月スタートのフジテレビ系新ドラマ『息もできない夏』に出演する浅田美代子
  • 7月スタートのフジテレビ系新ドラマ『息もできない夏』に出演する北大路欣也
  • 7月スタートのフジテレビ系新ドラマ『息もできない夏』に出演する原幹恵

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