ロックバンド・SOPHIAのボーカルで俳優の松岡充（40）が8日、都内で行われた主演音楽劇『リンダ リンダ』（演出・鴻上尚史）の製作発表会に出席した。今年メジャーデビュー25周年のザ・ブルーハーツへのオマージュとして鴻上尚史が作・演出を手掛け、2004年に初演された同作が8年ぶりに復活。松岡は俳優として意気込む一方で「ブルーハーツさんがうらやましい。SOPHIAにも第2、第3の鴻上さんが現れてくれないかなと願うばかり」と、本業のバンドマンとしての羨望を明かした。

【写真】その他の写真を見る

　大手レコード会社にメインボーカルを引き抜かれ、存亡の危機を迎えたバンド「クール・パルチザン」に残された3人。昨年の3.11を含めたとても大切なことに向き合っていく姿を描くとともに、全編を通して使われるブルーハーツの楽曲が夢を見続けたいと願うすべての人の背中を押す。

　8年前の初演で初舞台を踏んだ松岡は「あの頃から成長していると思うし、この8年間を無駄にしたくない。お客さんもだけど、まず自分が納得するものを作りたい」と熱い意気込み。

　音楽劇初出演の星野真里は「初めて声をかけていただき、嬉しく思います。皆さんの足を引っ張らないよう、精一杯おけいこします」と語り、最も好きな楽曲に「キスしてほしい」を挙げて「生きてるって感じがする」とニッコリ。

　かつてブルーハーツの影響で音楽活動をしていた伊礼彼方は「ブルーハーツの曲に囲まれたカンパニーで過ごせることは、夜も眠れないほどの興奮です」と笑顔だった。

　発表会にはほかに丸尾丸一郎（劇団鹿殺し）、高橋由美子、大高洋夫、鴻上が出席。舞台『リンダ リンダ』は東京・紀伊國屋サザンシアターにて6月20日（水）〜7月22日（日）、大阪・森ノ宮ピロティホールにて7月28日（土）〜30日（月）、福岡・ももちパレスにて8月2日（木）、3日（金）にそれぞれ上演。