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加地倫三P、“ロンハー×アメトーーク!”初コラボに万感の想い〜演出家としての苦悩も吐露

 テレビ朝日を代表するバラエティ番組『ロンドンハーツ』と『アメトーーク!』による初のコラボレーション特番となる『ロンハー&アメトーーク! 姉妹番組が初のコラボ 一夜限りの3時間SP!!』(5月1日 後7時〜 同局系)が、いよいよ放送を迎える。ORICON STYLEでは放送に先駆け、両番組のプロデューサー兼演出を務める加地倫三氏にインタビューを敢行。初コラボに至った経緯や両番組への想い、さらに演出家としての苦悩も真摯に語ってくれた。

ORICON STYLEのインタビューに応じた『アメトーーク!』加地倫三プロデューサー (C)ORICON DD inc.

ORICON STYLEのインタビューに応じた『アメトーーク!』加地倫三プロデューサー (C)ORICON DD inc.

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 意外にも今回が初コラボとなる両番組。共に加地氏が手掛けているということで、ずっと以前に実現していてもおかしくなかったはずだが、ある種、意図的にコラボを控えていたように思える。「そうですね。確かにあえて控えていた部分はあります。お互いの番組が同等のコンテンツになったらやってみようという気持ちがありました」。

 『アメトーーク!』と『ロンハー』は“姉妹番組”として形容され、双方の番組に出演する芸人も多い。だが、その“役割”はずいぶんと異なる。加地氏自身は両番組の棲み分けをどのように考えているのだろうか? 「『ロンハー』は出演する芸人それぞれがイジリ合って笑いを生む。逆に『アメトーーク!』は芸人同士が助け合いながら笑いを構築していく。有吉(弘行)は『アメトーーク!』で、“おしゃべりクソ野郎”に代表される毒舌とイジリ芸でブレイクしたじゃないですか? でも、その“イジリ”の部分が一番活かされるのが、実は『ロンハー』だと思います。対して『アメトーーク!』での有吉は「人見知り芸人」に代表される“負の部分”で活躍してくれるんです。」

 そんな“イジリ合い”と“助け合い”という両極端な番組で、長年司会を務める雨上がり決死隊とロンドンブーツ1号2号。今回の特番では、彼らが久しぶりに“プレイヤー側”となり、『ロンハー』の人気企画「私服センスなし芸人No1トーナメント決定戦」に雨上がり決死隊が参戦。『アメトーーク!』の括り企画「ロンハー芸人」では、ロンブー・淳が“ヒザ神”ことフルポン・村上と対決する。近年、司会業がメインの彼らが、今特番では後輩芸人と同じポジションで、見事なまでに“イジり倒される”という新鮮な画がお目見えする。

 「『ロンハー芸人』の収録のとき、ロンハーのメンバーが『アメトーーク!』のスタジオに登場した際のお客さんの歓声が今まで一番大きいものでした。その歓声を聞いたとき『あぁ、『ロンハー』って豪華なんだぁ』って改めて思いましたねぇ」と目を細める加地氏。「でも、少なからず不安もあったんです。2組を再び“イジられる側”に戻すということは、彼らが今まで築き上げてきたモノを壊してしまう危険性もあるので。でも彼らは一切拒むことなく、しっかりと“イジられる”という大役を成し遂げてくれました」。ゆるぎない信頼関係を構築してきたからこその英断だったといえるだろう。

 「今回のコラボ特番では、僕自身も演出家として初心に帰ることができた」と語る加地氏。「でも(コラボ特番は)乱発しないです。オールスター戦というものは1試合だけでいいですから(笑)」。地位やポジションなどかなぐり捨て、ちょっぴりの悲哀を背負って “イジられ倒される”芸人たち……その雄姿をしっかりと目に焼付け、そして腹を抱えて笑うことが、彼らへの最高の“賛辞”となるのだ。

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