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蓮佛美沙子、震災から1年「今残しておかなければいけないこと」

 女優の蓮佛美沙子が10日、都内の劇場で行われた主演映画『RIVER』の初日舞台あさいつに廣木隆一監督、メインキャストらとともに登壇した。昨年の震災直後に撮影がスタートし、急きょ出来上がっていた脚本に震災のエピソードが書き加えられた同作に蓮佛は「ちょうど1年前、震災が起こった2週間後に撮影を始めて、この作品に携わった全ての人が、何が正解かわからないながらも、今撮らなきゃいけないもの、今残しておかなければいけないことがあるはずだという強い想いのもと作った作品です。皆さんの心の中にとどめて、何かを考えるきっかけになる作品になればという想いでいっぱいです」と力強くコメントした。

映画『RIVER』の初日舞台あさいつに登壇した蓮佛美沙子、廣木隆一監督(中央)とメインキャスト

映画『RIVER』の初日舞台あさいつに登壇した蓮佛美沙子、廣木隆一監督(中央)とメインキャスト

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 実際にあった秋葉原殺傷事件をモチーフにし、大切な人を亡くし心を閉ざした女性が再び前を向いて歩きだすまでを描く同作は、震災の直後に廣木監督によって脚本が変更され、事件と震災の両方に向きあうものとなった。ラストのショッキングな映像は、今の日本をそのまま映し出した貴重な記録でもある。

 廣木監督はこの1年を振り返りながら「現実に起こったことから目をそむけてはいけないという想いもあり、被災地にも行きました。辛い記憶は薄れていくけれど、その時の気持ちをこの映画の中に移せたと思う。僕自身もあの場所に立っていろいろなことを考えました。願わくばこの映画が毎年上映され、今の状況や自分の状況を考えることになればいいなと思います」と語った。

 一方、初心に帰って撮影に臨んだという蓮佛は、「題材が題材ということもあって、私自身ここまで戸惑いだったり、葛藤だったりを抱えて撮影に挑んだ作品は初めてだったので、あぁ今日初日なんだなとホッとしている気持ちが強いです」と笑顔ものぞかせた。

 舞台あいさつには、小林ユウキチ、中村麻美、尾高杏奈、小林優斗、Quinka,with a Yawn、megも登壇した。

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