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【ゆうばり映画祭】三田村邦彦・中山麻聖、親子初共演映画は「意外とやりやすかった」

 北海道夕張市で開催中の『第22回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭』で24日、俳優の三田村邦彦(58)と中山麻聖(23)、実の親子が初共演した映画『アノソラノアオ』(ナシモトタオ監督)が上映され、2人そろって舞台あいさつに立った。主演は主人公・陽介役の中山で、三田村は陽介の父親を演じる。親子役での初共演に、三田村は「麻聖に彼女はいません」と笑いをとるなど、終始ご機嫌。「意外とやりやすかった。何を考えているか、自然とわかるから。家族らしさをどうやって出すか、考えなくてすんだ」と撮影を振り返ると、中山も大きく頷いて「長回しも苦にならなかった」と話した。

親子で舞台あいさつ。父・三田村邦彦(左)と息子で映画『アノソラノアオ』の主演・中山麻聖 (C)ORICON DD inc.

親子で舞台あいさつ。父・三田村邦彦(左)と息子で映画『アノソラノアオ』の主演・中山麻聖 (C)ORICON DD inc.

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 同映画は、新潟県出身で在住の監督が、“地元”にこわだって作り上げた“ご当地”映画として、生まれ育った町並み風景、そこに生きる人々の日常をありのままにスクリーンに投影させている。中山は東京都出身になるが、父・三田村は新潟県新発田市出身。劇中の食卓に食用菊が出てくるのも、三田村にとっては「新潟の家庭では当たり前のように出てくる。子供の頃は(食用菊)もぎりのくにひこと呼ばれた」と懐かしんだ。

 父が子を叱咤するために殴るシーンでは「叩いたことがないから〜」という三田村に、「えーっ」と不服そうな顔を見せる中山。三田村は「叩いた方は覚えていないものです」とごまかしながら「思い切り(殴りに)いけたけど、身長が高くて一発目は届かなかった」。劇中では一発では済まず、「何発も殴っていますよね」(中山)、「だって避けるんだもん」(三田村)、「避けていないよ」(中山)と、微笑ましい“親子喧嘩”も繰り広げた。

 映画は新潟県で実際に起きた「平成16年7月新潟・福島豪雨」を物語の背景に据え、ある日突然襲いかかる親しい人の“不在”に直面した人々が、その現実にどう向き合い、どう受け入れていくのか。幼い頃に水害で母を亡くし、映画の撮影中の事故で仲間を亡くした主人公の葛藤と自分を見つめ直す心の作業を通して描く。

 主人公の姉役に原幹恵(村上市出身)ほか、相沢まき(新潟市出身)、村松利史(新潟県出身)、永井大(糸魚川市出身)、水野久美(三条市出身)ら新潟県出身者、在住のキャストも多数出演している。3月31日より東京・渋谷ユーロスペースほか全国順次公開。

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  • 親子で舞台あいさつ。父・三田村邦彦(左)と息子で映画『アノソラノアオ』の主演・中山麻聖 (C)ORICON DD inc.
  • 女優の中山エミリとは従姉関係にある麻聖 (C)ORICON DD inc.
  • 中山演じる陽介は専門学校で映画を学んでいる (C) 2012「アノソラノアオ」製作委員会

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