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【前編】俳優・本木雅弘が語るドラマ『運命の人』〜テーマは「大人もつまづく」

 俳優・本木雅弘が主演を務める1月15日スタートの新ドラマ日曜劇場『運命の人』(毎週日曜 後9:00〜 TBS系)の撮影中の合間をぬってインタビューに応じた。『白い巨塔』などで知られる作家・山崎豊子氏が、1970年代の当時、マスコミによってセンセーショナルに報じられた“沖縄返還密約事件”をベースに書き上げた同名作。今回は民放の連ドラ主演が6年ぶりとなる本木が思う「TVドラマの役目」、また「主人公・弓成亮太の魅力」を語ってもらった。

6年ぶり民放連ドラ主演を務める本木雅弘  (C)TBS

6年ぶり民放連ドラ主演を務める本木雅弘  (C)TBS

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 同作の主人公・弓成亮太(本木)は新聞社に勤める敏腕記者。目的のためには手段を選ばず、絶対的エースである一方で他人に対して横柄な態度を見せる一面も。しかし、女性事務官との出会いを機に運命が激変。栄光と転落、そして再生が描かれる。

■激動の昭和史を描くも、作品のテーマは“大人もつまずく”

 髪を七三に分け、三つ揃いのスーツを着こなしてインタビュールームに登場した本木は、どこから見ても“昭和の新聞記者”そのもの。「すいません。先日風邪をひきまして。体調は戻りましたが若干ウィルスが残っているかもしれません。よければ皆さんお土産に」と、開口一番リラックスしたムードを作り、取材陣を相手に瞬時に自分のリズムを掴む。柔らかな物腰とは裏腹に、スキがない。

 取材の冒頭で、今作の手応えについて質問されると、「自分で自分を煽っていかないと役の強さが出ないので必死です」と、主人公・弓成は自身と真逆のタイプだと語り「“軍用地復元補償費”といった使い慣れない言葉が台詞のなかにあって、カミカミなんです」と、苦労話を明かす。史実をもとに作られた小説を原作とすることで、実在する人物でありフィクションでもある主人公を演じる難しさを吐露する。

 一方、同作のテーマについては「政治、外交、スクープ、そして男と女」と、多面的な要素を挙げるも「ドラマは“人間”を見てもらう物だから」と前置きし、「弓成の栄光と挫折、そして再生を描くなかで、特に興味を引くのは“男と女”の部分でしょうね」と、自身の中で最も重きを置く人間臭いテーマを挙げた。

 「このドラマは“大人もつまずく”という話です。決してエリート新聞記者の成功物語や、ワクワクする恋の話でもない。運命によって、または自ら選んだ道をどう受け止めるかによって、人生は激変していく。簡潔にいうと大人もつまずくし、それでも前に進むしかないという話です」と、報道や教科書では知りえない“史実”の魅力を明かす。

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