大盛況で幕を閉じた「東京モーターショー2011」に出展されたコンセプトカーの中から、欲しいと思う車を男女1300人に聞いたところ、男性の理想と女性の理想にギャップがあることが、ガリバー自動車研究所の調査でわかった。

　男性から高い支持を集めた車の1位は水だけを排出するクリーンさがポイントの燃料電池車『トヨタFCV-R』（17.6％）で、エコ技術への期待とセダンタイプのデザインが支持を集めた。2位は未来的なデザインが特徴的なプラグインハイブリッドの『BMW i8コンセプト』（8.4％）、3位は高級ブランドとして知られるメルセデスが、最新エコ技術をフル投入した未来感が特徴の『メルセデス・ベンツ　F125！』（7.8％）に。

　一方、女性の2位は男性1位と同じ『トヨタFCV-R』（10.8％）だったものの、1位は個性的なカラーリングで愛らしいデザインが特徴の6人乗りワゴン電気自動車『フォルクスワーゲン ニューブリー』（10.9％）、3位は人気の車種『iQ』をベースにしたコンパクトなボディと可愛らしいデザインに加え、電気自動車化して環境性能を向上させた『トヨタ FT-EV III』に支持が集まった。

　また、東京モーターショーに出展されていたコンセプトカー19台から「欲しいと思った車」をすべて選んでもらった調査では、多くの男性が『トヨタFCV-R』に票を投じるのに対し、女性の票は分散する結果に。これに対し同研究所は「クルマは男性の好みに合うよう作られる傾向があり、女性目線では決定的に欲しい物が少なく、票が分散する結果になったのではないか。女性の免許証保有人口の増加に合わせて、女性目線のクルマ作りも重要な課題となっていくだろう」と分析している。