劇場アニメ『時をかける少女』(2006年)、『サマーウォーズ』(2009年)で国内外から高い評価を得た細田守監督の最新作『おおかみこどもの雨と雪』の製作発表を兼ねた記者懇親会が13日、都内で行われた。テーマは“親子”。19 歳の主人公・花が、“おおかみおとこ”との出会いから、恋愛、結婚、出産、子育て、その子どもたち“おおかみこども”の成長と自立までの13年間を描く。2012年7月公開予定。
同作の製作に携わる日本テレビの奥田誠治エグゼクティブプロデューサーは、スタジオジブリ作品のプロデュースで知られており、「細田監督のスタイルを一本一本、確立していくのが大事。スタジオジブリとのプロデューサー同士の交流もありますし、お互いにいい関係でやっていければ」と新たなアニメ界の才能に期待を寄せた。
細田監督は『時をかける少女』で超能力“タイムリープ”を使い、時空を自在にかけ巡る女子高生の“青春”を活写。『サマーウォーズ』では監督自身が結婚を機に体験した“親戚づきあい”をモチーフに、デジタルと現実の2つの世界を生きる高校生と大家族のふれあいを描き、興行的にも16.5億円の大成功を収めた。
最新作のテーマについて細田監督は「僕の友達も結婚して、子どもが生まれたりして、親になった姿をみて感じた憧れをそのまま映画にできたらいいなと発想した。現実的にはいろいろ問題を抱えているだろうが、僕らからみるとすごく神々しく素敵に見えた。理想のお母さん像を形にしようとキャラクター作りをしていった」と話した。
タイトルの“おおかみこども”は「狼男や狼女、狼少女、狼少年はいるが、“おおかみこども”は聞いたことがない。動物のように生きているこどもたちを“おおかみこども”と呼ぼうと造語した。ひらがなで書くとかわいいし」と細田監督。おおかみこどもたちはオオカミの姿になったり、人間の姿になったり、半分オオカミ半分人間の姿になったりと「頻繁にコロコロ変身するところが可愛かったりする」と目尻を下げた細田監督の顔はまさに子を抱く親のようだった。
また、細田監督は同作の制作のために新たなアニメーション制作スタジオ「スタジオ地図」を設立。「小さなスタジオですが、この作品を一番いい形でつくるために、最適な形を求めた。次の映画を作らせてもらえるのはすごく幸運なこと。頑張って、またみんなが楽しんでもらえるものを作らないと」と意気込みを語った。
新しいスタジオを立ち上げたばかりの時期に東日本大震災が起こり、「作品作りに影響しないわけがない。震災を機にこれから僕らがどうやって生きていくか、日本人としてどう生きていくかを考えざるを得なかった。震災を通して、一人では子どもは育てられないし、一人では生きていけないということを強く感じましたし、それは作品にも反映されていると思う」と話していた。
同作の製作に携わる日本テレビの奥田誠治エグゼクティブプロデューサーは、スタジオジブリ作品のプロデュースで知られており、「細田監督のスタイルを一本一本、確立していくのが大事。スタジオジブリとのプロデューサー同士の交流もありますし、お互いにいい関係でやっていければ」と新たなアニメ界の才能に期待を寄せた。
細田監督は『時をかける少女』で超能力“タイムリープ”を使い、時空を自在にかけ巡る女子高生の“青春”を活写。『サマーウォーズ』では監督自身が結婚を機に体験した“親戚づきあい”をモチーフに、デジタルと現実の2つの世界を生きる高校生と大家族のふれあいを描き、興行的にも16.5億円の大成功を収めた。
最新作のテーマについて細田監督は「僕の友達も結婚して、子どもが生まれたりして、親になった姿をみて感じた憧れをそのまま映画にできたらいいなと発想した。現実的にはいろいろ問題を抱えているだろうが、僕らからみるとすごく神々しく素敵に見えた。理想のお母さん像を形にしようとキャラクター作りをしていった」と話した。
タイトルの“おおかみこども”は「狼男や狼女、狼少女、狼少年はいるが、“おおかみこども”は聞いたことがない。動物のように生きているこどもたちを“おおかみこども”と呼ぼうと造語した。ひらがなで書くとかわいいし」と細田監督。おおかみこどもたちはオオカミの姿になったり、人間の姿になったり、半分オオカミ半分人間の姿になったりと「頻繁にコロコロ変身するところが可愛かったりする」と目尻を下げた細田監督の顔はまさに子を抱く親のようだった。
また、細田監督は同作の制作のために新たなアニメーション制作スタジオ「スタジオ地図」を設立。「小さなスタジオですが、この作品を一番いい形でつくるために、最適な形を求めた。次の映画を作らせてもらえるのはすごく幸運なこと。頑張って、またみんなが楽しんでもらえるものを作らないと」と意気込みを語った。
新しいスタジオを立ち上げたばかりの時期に東日本大震災が起こり、「作品作りに影響しないわけがない。震災を機にこれから僕らがどうやって生きていくか、日本人としてどう生きていくかを考えざるを得なかった。震災を通して、一人では子どもは育てられないし、一人では生きていけないということを強く感じましたし、それは作品にも反映されていると思う」と話していた。
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2011/12/13