歌手の前川清（63）、秋元順子（64）、コメディアンの小松政夫（69）が1日、東京・明治座で12月特別公演『ザ・ナイスガイ』初日公演後に取材に応じた。同舞台でクラブに入り浸り、なぜかモテまくる大石清十郎を演じた前川は、自身の独身時代を振り返り「モテたというより、遊んでいましたね。どんな遊びかなんて、人には言えないですよ」とニヤリ。小松から「300人までなら顔を覚えてますよ」といびられると「顔は覚えてないけど、それ以上の経験はあるんじゃないかな。遊んできた自分の人生だったと思います」と過去の武勇伝を明かした。

　明治座初座長を務めた前川は、初日昼公演を終え「昨日も夜11時までけいこをしていて緊張感がありましたけど、お客様に助けていただいた。やってみて初めてわかる部分もあったりして、なんとなくホッとしました」と安堵の表情。小松も「けいこの成果が十分に発揮できた。これがウケるだろうと考えてたことがその通りにできた」と手応えをにじませたが、すぐさま前川から「小松ちゃんが提案してやったことは全部ハズレてましたよ。最悪でしたわ」とすぐさまダメだしを受けていた。

　コメディ舞台初挑戦の秋元は「すごく新鮮な気持ちでできた。足を引っ張らないようにとやってたんですが、皆さんの演技に助けていただき、とても楽しく出来ました」と笑顔。若かりし頃に観た美空ひばりさんの時代劇に感化され児童劇団に入っていたことも明かし「あの頃の思いが今になって活きた。夢が叶ったような気分です」と感慨深げに語った。

　舞台にはほかに高汐巴、高嶺ふぶき、えまおゆう、鷹月笙、大洋あゆ夢、眉月凰、かずゆうと、建守良子らが出演。前川清・秋元順子特別公演『ザ・ナイスガイ』はきょう1日から18日まで上演。