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蓮佛美沙子、秋葉原殺傷事件をモチーフにした主演映画『RIVER』を語る

 女優の蓮佛美沙子が27日、東京・有楽町朝日ホールで開催中の国際映画祭『第12回東京フィルメックス』で初上映された主演映画『RIVER』(廣木隆一監督、3月10日公開)の舞台あいさつ及びQ&Aに登壇した。2008年秋葉原無差別殺傷事件をモチーフにしていることで話題の作品。蓮佛は「今回は実際にあった事件に基づいて作られた物語ですし、3.11以降に撮影された作品ということもあって、観客はこの映画を観てどんな顔をするだろうかと、考えながら撮影したのは初めてでした」と語った。

秋葉原無差別殺傷事件をモチーフにした映画『RIVER』の舞台あいさつに登場した蓮佛美沙子 (C)ORICON DD inc.

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 蓮佛が演じる主人公のひかりは、秋葉原の事件で恋人を失って以来、現実世界での時間が止まってしまい心を閉ざしてしまっていた。恋人が足繁く通っていた秋葉原の街をさまよい、そこで見た光景や出会った人々との交流を通して、再び前を向いて歩き出すまでを描く。3月27日にクランクインを控えた3月11日に東日本大震災が起こり、急きょ東北ロケも行って、故郷の惨状を東京にいてテレビのニュースで知る青年のエピソードも加えた。

 廣木監督は「事件が起きてずっと気になっていた。事件そのものではなく、その後、その周辺のことをやりたいと思っていて、今の気持ちを素直に映画にできたと思っている」と手応えを語った。

 『ヴァイブレータ』『余命一ヶ月の花嫁』『軽蔑』などの作品で、若手女優を鍛える手腕にも定評がある廣木監督について蓮佛は「学校の怖い先生みたい」。ゲリラ撮影も敢行し、通行人が奇異の目で見つめる中でも芝居をするなど、いままでにない経験を積むことができた。「15分ちかい長回しの経験も初めて。単純に最後のほうでセリフ間違えたらどうしようとか思っていたけど、撮影が進むにつれて、その場にひかりとして立っていれば大丈夫だろうと思えるようになって、楽しくなっていました」と振り返った。

 舞台あいさつには主題歌「ムーン・リバー」を歌うジャズ歌手のmegも登壇。オードリー・ヘップバーン主演の『ティファニーで朝食を』で有名な曲で、megは「私自身がこの曲に励まされ、背中を押してもらった経験を重ねて歌った」と話した。

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  • 秋葉原無差別殺傷事件をモチーフにした映画『RIVER』の舞台あいさつに登場した蓮佛美沙子 (C)ORICON DD inc.
  • (左から)廣木隆一監督、蓮佛美沙子、meg

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