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イラク戦争の裏に存在した“美人すぎる”女スパイ、衝撃の実話映画が日本公開

 昨年「ロシアの驚くほど美しい女スパイ」と米国をはじめ、日本でも話題になったアンナ・チャップマンよりも以前に、身元を暴露されCIAを追われた悲運の美人スパイがいたことをご存知だろうか。ブッシュ政権幹部がイラク開戦(2003年3月)の批判を受けた腹いせにCIA女性スパイの名前をジャーナリストにリークした事件で、身元を暴露されたヴァレリー・プレイム氏の手記を映画化した『フェア・ゲーム』が10月29日(土)より日本で公開される。

ナオミ・ワッツ(左)に引けを取らない“美人すぎる”元CIA工作員ヴァレリー・プレイムさん。現在は家族とともに南部サンタ・フェに在住

ナオミ・ワッツ(左)に引けを取らない“美人すぎる”元CIA工作員ヴァレリー・プレイムさん。現在は家族とともに南部サンタ・フェに在住

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 ヴァレリー氏は、1963年生まれ。大学を卒業後、22歳でCIAに志願し、バージニア州の研修所、通称「ファーム」でエリート訓練を受ける。端正な顔立ちをしたブロンド美人で、それは研修所仲間から「抜群のカラダをした天然のプラチナブランド」と言われるほど。1989年頃より実際に勤務を開始し、ギリシャなど数ヶ国でさまざまな任務にあたっていた。

 2003年、ブッシュ政権がサダム・フセインの脅威を国民に語っている頃、ヴァレリー氏は潜入捜査の末、イラクに核開発計画がないことを突き止める。彼女の2回目の結婚相手で元ニジェール大使のジョー・ウィルソンも、同様の調査結果を得ていた。しかし、ブッシュ政権はヴァレリー夫妻の報告を無視し、2003年3月20日、イラクへ宣戦布告する。

 ところが、7月になっても米軍はイラクで大量破壊兵器を発見できないでいた。ジョーは、“真実”を世間に公表するためニューヨークタイムズ紙に自らの調査報告を寄稿し、一躍、論争を巻き起こす。ブッシュ政権側は、ジョーの信頼性を崩そうと、政府寄りのマスコミ関係者を総動員してヴァレリーの身元を暴露する。批判の矛先はヴァレリーに向け、彼女はかつて働いた組織からも国からも冷ややかな待遇を受け、2006年にCIAを去ることになるのだった。

 映画では、歴史のうねりに巻き込まれながらも、最後までイラク戦争を止めようとした“女スパイ”ヴァレリー・プレイムが命を懸け、己の信じる“正義”と“愛”を貫き戦った真実を描く。

 監督は、『ボーン・アイデンティティー』、『Mr.&Mrs.スミス』のダグ・リーマン監督。CIA工作員と幼い双子の母親という2つの顔を持つ主人公ヴァレリーを演じるのは、『21グラム』でアカデミー賞にノミネートされたナオミ・ワッツ、ヴァレリーを支える夫ジョーを『ミスティック・リバー』、『ミルク』でアカデミー賞受賞経験をもつショーン・ペンが演じている。

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  • ナオミ・ワッツ(左)に引けを取らない“美人すぎる”元CIA工作員ヴァレリー・プレイムさん。現在は家族とともに南部サンタ・フェに在住
  • ナオミ・ワッツ主演で描く米国史上最大のスキャンダル『フェア・ゲーム』は10月29日(土)、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国公開 (C)2010 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

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