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トム・ハンクス主演“9.11映画” ものすごくタイトルが長くて、来年のオスカーに近い

 事件から間もなく10年を迎える9.11同時多発テロを題材にした、俳優トム・ハンクス主演の米映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(スティーヴン・ダルドリー監督)が、2012年2月に日本で公開される。9.11テロで父親(ハンクス)を亡くした少年が、父が残したメッセージを探す物語。米アカデミー賞主演賞に輝くハンクスとサンドラ・ブロックが夫婦役で初共演していることも話題の同作が、米国でアカデミー賞の対象期間ぎりぎりの12月25日に限定公開されることが決まり、早くも来年2月のオスカー候補と評判になっている。

2012年2月に日本で公開されるトム・ハンクス主演の米映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』 (C) 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

2012年2月に日本で公開されるトム・ハンクス主演の米映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』 (C) 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

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 同映画は、2005年に発表されたジョナサン・サフラン・フォアのベストセラー小説『EXTREMELY LOUD AND INCREDIBLYCLOSE』が原作。父親を亡くした9歳の少年オスカーの独白を軸に、第2次世界大戦で人生が変わった祖父と祖母の手紙が挿入される構成で、歴史の悲劇に対峙してきた三世代の物語が紡がれてゆく。原作本は、凝ったタイポグラフィーや随所に挿入された写真を生かした視覚的効果で新しい読書体験を生み出し、世界30ヶ国で翻訳されている。日本ではNHK出版より今年7月28日に発行され、「人気若手作家による9・11文学の金字塔」として話題を呼んでいる。

 激しい映画化権の争奪戦が繰り広げられた結果、米ワーナー映画と米パラマウント映画のハリウッド・メジャー2社による共同制作となり、今年3月から5月にかけて米ニューヨークで撮影された。ダルドリー監督は、監督デビュー作『リトル・ダンサー』、『めぐりあう時間』、『愛を読むひと』とこれまでに手がけた3作すべて、アカデミー賞監督賞候補に上がっている名匠。

 9.11で命を落とす父親役のハンクスも『フォレスト・ガンプ/一期一会』、『フィラデルフィア』で2年連続アカデミー賞主演男優賞を受賞、悲しみから立ち直れないでいる母親役のブロックも『しあわせの隠れ場所』で念願のアカデミー主演女優賞を受賞している。主人公の少年の名前がこれまたオスカーで、演じるトーマス・ホーン(13)は全米で人気のクイズ番組『ジェパディ!』でブレイクした逸材だ。脚本、撮影、衣装などのスタッフにもオスカーの受賞者が顔をそろえていることからも、“来年のアカデミー賞確実”と前評判が立っているようだ。

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