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佐々木蔵之介、男3人で朗読劇に挑戦 〜共演者・亀治郎、佐藤隆太との意外な接点とは?

 俳優・佐々木蔵之介(43)が9月2、3日に大阪・森ノ宮で『Team申 番外公演 〜今、僕らが出来ること〜 朗読劇「家守綺譚」』を行う。“Team申”とは佐々木が2005にスタートさせた演劇ユニットで、今回は過去に同ユニットで共演経験のある市川亀治郎(35)と佐藤隆太(31)の3人で朗読を披露する。ORICON STYLEのインタビュー中、佐々木は市川を“亀ちゃん”、佐藤を“隆太”と呼び、出会いから今回の参加に至るまでの意外な交友録を告白。男3人で展開する朗読劇の魅力を語った。

朗読劇“家守綺譚”について語る佐々木蔵之介

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 今回上演する作品はデビュー作『西の魔女が死んだ』などで知られる梨木香歩氏の『家守綺譚』(いえもりきたん)』(共に新潮社)。他界した友人の実家に住む主人公・征四郎がサルスベリの木に惚れられたり、飼い犬が河童と懇意になったり、庭のはずれにはマリア様……。人間と森羅万象に宿る「気」との交流を綴った不思議な物語。24時間、街を照らす電灯の下で暮らしコンビニを利用する“今”から、100年ほど前の話だ。

 「お芝居ともちょっと違う。動きがないので、どの位の声量で、どう生っぽく言うのか? ぼそぼそ言って面白い時もあるけど、(客席に)届かなくては意味がないし。音だけ、言葉だけが頼りとなる朗読は、どこかシビアでもありますよね」と、同公演の魅力を語る佐々木。「この坊主を隆太が読む。隣のおかみさんを亀ちゃんが読むのかと、想像するだけで俄然面白くなってきますね」と、満面の笑みを浮かべる様子から、本番を待ちきれない気持ちがダイレクトに伝わってくる。

 共演する2人への印象を尋ねると、「まず隆太は“素材”がいい」とキッパリ。佐藤のデビュー作となった舞台のオーディションでその存在を知り、「光っていましたね。スター的じゃなくて“珍獣”というか(笑)。名前を書いたゼッケン付きのTシャツを来て、学校で履くような上履き姿で」と当時を懐かしむ。そして「あいつは本当にエンターテイメントが好きです。努力家な一面もあるし、着実にキャリアを重ねてきました。前回の舞台から丸6年ぶりの共演は、本当に楽しみです」と、親心にも似た心情を吐露する。

 一方、市川とはNHK大河ドラマ『風林火山』以来、プライベートでも交流があるという。初共演を振り返り、「亀ちゃんにとって初のTVドラマでした。だけど、初めての“くせ”にアドリブで台詞を繋いでサラサラとやってしまうんです! 歌舞伎役者って違うなと思いました」と、“一目惚れ”をしたようだ。「こんな役者を身近で見られることは嬉しいです。作品ごとに興味がわきますね」と絶賛の声が続く。

 佐々木が「個性たっぷりな3人ですからね。お前ココをそんな風に読むんか!? そう来たか!! とか。文字が音になって、間合いもそれぞれ。(舞台では)音楽と映像も使っていくので、トライアルな作品になります」と自信をのぞかせる今回の朗読劇。これまでの“Team申”と異なる点は、収益の一部を東日本大震災への義援金とし寄付が決定していることだ。ただし、佐々木は「営利目的での公演ではありませんが、チャリティを全面に押し出すものではありません」と言い切る。「この朗読が最初の1歩になればいいとは思っています。失敗するのか、成功するのかは全く分からないですし。ただ、役者として僕らに出来る事、今まで“申”に関わってきたスタッフを含むみんなで『番外編』として朗読をやってみる。それをお客さんに楽しんでもらう。その結果として、チャリティがあるだけで……。とにかく、来てもらって、楽しんでもらえたらそれでいいんです」と、演者やスタッフの気持ちを代弁する。

 最後に、この作品を通して「自然には、どんなモノでも何か宿っているかもしれない。それに気づくかどうかは自分の心持ち次第……。そんな穏やかな気持ちを感じてもらえて、心がほんの少し豊かになってもらえたら」と、思いを明かす佐々木。「今、節電のことを考えて東京の街は前よりも暗いけど、だからこそ風の音を感じたり、前よりも少し自然が近くなった気がするんです。ただただ時間がグルグルと回っていくのが“毎日”じゃなくて、そういう時間も朗読劇で感じていただけたら」と、期待を込めた。

 『Team申 番外公演〜今、僕らが出来ること〜朗読劇「家守綺譚」』は、大阪市・森ノ宮ピロティホールにて9月2日(19:00)、3日(13:00/17:00)にて上演。毎公演終了時に、ミニトークショーとプレゼント抽選会を開催する。

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