女優の深田恭子（28）が11日、都内で行われた映画『夜明けの街で』完成報告会見に出席した。鈴木京香主演ドラマ『セカンドバージン』で不倫される妻を演じ、今作で不倫する女性役に挑んだ深田は「結婚ってそういうものなのかと不信感がある。どちらから見ても悲しいですね」と嘆き、「結婚に夢を持ちたいので、不倫は身近に起こらないでほしい」と本音をのぞかせた。

【写真】その他の写真を見る

　作家・東野圭吾が初めて恋愛をテーマにした同名小説が原作。美しい妻（木村多江）との平凡な家庭に恵まれた男（岸谷五朗）が、謎めいた雰囲気を持つ部下の女性（深田）と甘く残酷な不倫の恋に溺れていくストーリー。主演の岸谷は「一つひとつの心の変化を辿った芝居作りをしたので、本当に疲れた」といい、「体験はありませんが、不倫は地獄なんでしょうね。撮影中も地獄でしたから」と疑似体験にもお手上げだった。

　深田同様に「この奥さんがいるのに、（不倫に）いっちゃうんだと思った」と共感した木村だが、何よりも「恭子ちゃんが魅力的。断れない誘い方をするし、説得力もあった。これなら、（不倫した夫を）最終的に許してしまうなと思うところがあった」と、深田の演技を称えていた。

　当の深田は「苦労した点は全て。気持ちを演じるのが大変で、監督にシーンごとに演出させていただいて、演じることができました」と映画『沈まぬ太陽』でもメガホンをとった若松節朗監督に感謝していた。

　若松監督は「朝帰りすることが決定打。女性は匂いに対して敏感だったり、不倫をする男性は行動や仕草において普段はやらない行動を繰り返すよう。皆さんも気を付けて下さい」と警鐘を鳴らしつつ「でも、地獄を見るようですが、不倫をしてみたい」とも吐露し、笑いを誘っていた。映画『夜明けの街で』は10月8日（土）より公開。