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鳥人間コンテストとは? 魅力からルール、機体設計までわかりやすく解説!

 毎年多くの人々を魅了する「鳥人間コンテスト」。手作りの機体で琵琶湖上空を飛び、飛行距離や時間を競う、夏の風物詩ともいえるイベントだ。基本的な魅力から競技の仕組み、機体づくりのポイントまで、初めて触れる人にもわかりやすく紹介する。

今年の『鳥人間コンテスト』出演のキャスト陣 (C) 読売テレビ

今年の『鳥人間コンテスト』出演のキャスト陣 (C) 読売テレビ

鳥人間コンテストの魅力 琵琶湖という舞台

 最大の魅力は、大学のサークルや企業チームなど、アマチュアが一から設計・製作した機体が実際に空を飛ぶという「ものづくりのロマン」にある。学生たちが何ヶ月もかけて機体を組み上げ、本番当日にすべてを懸けて飛び立つ姿は多くの観客の心を打つ。飛行の成否は当日の風向きや気温にも左右されるため、直前まで結果が読めないドラマ性も見どころだ。

 大会の舞台は、滋賀県・琵琶湖岸の特設会場。広大な湖面と穏やかな気流という条件が揃っており、長年にわたり鳥人間コンテストの舞台として使われてきた。

(C) 読売テレビ

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コンテスト 二部門について

滑空機部門

 滑空機部門は、エンジンやプロペラなどの動力を一切持たない機体で、いかに長い距離を飛べるかを競う部門だ。プラットホームから飛び出した後は、パイロット自身の体重移動と機体の空力設計だけを頼りに、少しでも長く滑空することが求められる。動力がない分、機体をいかに軽く、揚力を効率よく得られる形状にできるかという設計力がそのまま結果に直結する、まさに「機体づくりの技術」が試される部門だ。

 最大の見どころは、飛び出した瞬間からじわじわと高度を落としながらも、なめらかに湖面すれすれを滑空していく機体の美しさだ。派手な推進力がない分、わずかな風の乗り方やパイロットの重心移動ひとつで飛距離が大きく変わるため、「あと数メートル伸びるか」を固唾を飲んで見守る時間も醍醐味のひとつ。細長い翼を持つ機体が音もなく湖上を滑っていく光景は、鳥人間コンテストらしい静かな迫力を感じさせる。

(C) 読売テレビ

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人力プロペラ機部門

 人力プロペラ機部門は、パイロットが自転車のペダルのような機構をこいでプロペラを回し、その推進力だけで飛び続ける部門だ。長距離飛行を目指す「ディスタンス部門」と、決められたコースを周回する「タイムトライアル部門」に分かれており、数十キロという距離を飛行する機体も珍しくない。パイロットの体力と、機体の効率性の両方が試される、まさに人間の限界に挑む部門といえる。

 見どころは、なんといってもパイロットが自らの脚力だけで空を飛び続ける姿の力強さだ。飛行が長時間に及ぶほど体力の消耗は激しくなり、後半になるにつれて高度やスピードにも変化が表れてくる。ペース配分を誤れば失速してしまうこともあり、パイロットがどこまで粘り続けられるかという人間ドラマも大きな魅力。長距離飛行の記録が更新される瞬間には、会場全体が沸き上がるような盛り上がりを見せる。

(C) 読売テレビ

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基本ルール

 競技はいずれの部門も、琵琶湖岸に設置されたプラットホームと呼ばれる台から機体が飛び出すところからスタートする。飛行時間や飛行距離は、着水するまでの間、大会本部によって公式に計測される。安全面のルールも厳格に定められており、事前に行われる機体の強度審査や実際の飛行テストをクリアしたチームのみが、本番当日の出場資格を得られる仕組みになっている。

 また、機体の総重量やパイロットの体重、翼の面積といった項目についても、部門ごとに細かなレギュレーションが設けられており、その範囲内でいかに機体性能を引き出すかも、各チームの経験と工夫が問われるポイントだ。天候不良時には順延や中止の判断が下されることもあり、当日の運営体制にも注目したい。

機体設計のポイント

 鳥人間コンテストの機体づくりで特に重視されるのが、「軽量化」と「空力性能」の両立である。機体が重くなればなるほど、飛行に必要な揚力や推進力も大きくなってしまうため、強度を保ちながらいかに軽く仕上げるかが設計上の大きな課題となる。

 多くのチームは、発泡スチロールやカーボン、バルサ材といった軽量な素材を用いて骨組みを組み上げ、その表面に薄いフィルムを貼ることで翼を形作っている。さらに、翼の断面形状やアスペクト比(縦横比)によっても得られる揚力と空気抵抗のバランスは変わってくるため、長距離飛行を狙うチームほど、抵抗を抑えつつ揚力を稼げる細く長い翼を採用する傾向がある。設計から製作、強度試験までを学生だけで行うチームも多く、その過程そのものが大きな挑戦となっている。

(C) 読売テレビ

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フライト技術について

 どれだけ優れた機体を作り上げても、それを実際に飛ばすパイロットの技術がなければ、記録にはつながらない。特に人力プロペラ機部門では、限られた体力を最後まで無駄なく使い切るためのペース配分や、機体の姿勢を安定させ続けるための細やかな操縦感覚が求められる。滑空機部門においても、プラットホームを飛び出した瞬間の姿勢づくりや、その後の細やかな体重移動の積み重ねによって、飛距離は大きく変わってくる。

 さらに、当日の風向きや上昇気流の有無を的確に読み取る力も欠かせず、経験豊富なチームほど、本番直前まで細かなコンディションの見極めと調整を重ねている。長年蓄積されたデータやノウハウの差が、記録に表れることも少なくない。
 鳥人間コンテストは、設計・製作・操縦のすべてにチームの工夫と挑戦が詰まったものづくりの祭典。二部門のルールや機体設計を知って観戦すると、各チームの違いがより楽しめるはずだ。

提供:読売テレビ放送株式会社

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