ホール不足のライブ業界が注目 ユニークな多目的ライブ会場誕生

「TACHIKAWA STAGE GARDEN(立川ステージガーデン)」ホールエントランス

「TACHIKAWA STAGE GARDEN(立川ステージガーデン)」ホールエントランス

 首都圏のアリーナが一斉に改修工事に入ることに端を発し、「2016年問題」として一時は深刻なライブ会場不足が叫ばれたが、今はほぼ元の状態に戻り、さらに2020年には横浜に、ぴあによる新たな音楽アリーナが誕生するなど、今後大規模会場は以前にも増して充実した環境が整うことが確実となっている。

 しかし、その一方でライブ業界にとって気になるのが、首都圏における2000人規模のホールが、建替えなどにより足りなくなっているという問題だ。現在は大型ライブハウスがその不足分を補っている状況だが、今後さらにアリーナクラスのアーティストを育てていくうえで、大規模アリーナに至る道筋をどのように組んでいくのか。あるいは2000人クラスのホールで、今後も大切にライブ活動を行っていきたいアーティストにとって、密かに頭の痛い問題となっている。

 そうしたなか、2020年4月12日に2448席(予定)を有する多摩地区最大の多目的ホール「TACHIKAWA STAGE GARDEN(立川ステージガーデン)」がグランドオープンすることが発表された。ロック、J-POPアーティストはもちろんのこと、ホール不足に悩むさまざまなジャンルのアーティストにとって、活用の可能性がある会場として期待されている。

 場所はJR立川駅北側に現在建設中の「GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)」内。ここは約3.9万平方メートルの敷地に、「空と大地と人がつながる、ウェルビーイングタウン」をコンセプトにした新街区で、2020年4月より順次、オフィス、ホテル、商業施設などがオープンしていく予定となっている。

 立川ステージガーデンはその中核をなす施設で、他のホールにはないユニークな仕掛けが施されている。その1つが、客席後方の壁を取り除くことができる設計になっている点。これによりホールの内側と外側が繋がり、開放的なコンサートの実施が可能となる。屋内ステージとの出入りが容易になることから、夏場は暑さ対策を兼ねるなど、さまざまな使い方ができる。また、屋外には屋内のメインステージとは別に野外ステージも用意されているので、この施設だけでフェスを開催することも可能だ。
  • 辻井伸行

    辻井伸行

  • 加古隆

    加古隆

  • レ・フレール

    レ・フレール

 グランドオープンとなる4月12日には、『TACHIKAWA STAGE GARDEN グランドオープニング記念 THE PIANIST“SPECIAL” 辻井伸行 加古隆 レ・フレール』と題したコンサートを開催。人気と実力を兼ね備えた3組のピアニスト共演が楽しめるほか、フランツ・リストが愛用したことでも知られる「ベーゼンドルファー社」のピアノの、記念すべき初演奏「ピアノ開き」がレ・フレールによって行われるのも楽しみ。現存するピアノメーカーのなかでもっとも古い歴史(創業1828年)を持つメーカーだけに、どんな音色が聴けるのか興味津々という人も多いだろう。

 さらに、4月16日には『TACHIKAWA STAGE GARDEN グランドオープニング記念 八代亜紀50周年スペシャルコンサート2020』、5月16日と17日には、『Disney on CLASSIC premium ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ“ザ・コンサート”』と、さまざまなイベントの開催が予定されている。新しい街の完成とともに、注目しておきたいスポットだ。

提供元: コンフィデンス

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