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AKB48、総選挙前・後のシングル売上徹底比較 新曲の初週売上が好調な理由

 AKB48の53枚目のシングル「センチメンタルトレイン」(9月19日発売)が、初週144.9万枚(144万8900枚)を売り上げ、最新10/1付週間シングルランキング首位を獲得した。本作は6月16日に愛知・ナゴヤドームで開催された『AKB48 53rdシングル世界選抜総選挙』で上位16名に選ばれたメンバーが歌うシングル。AKB48は09年より年に一度、次期シングル楽曲を歌うメンバーをファン投票で決定するイベント『AKB48 選抜総選挙』を開催しているが、今回の初週売上144.9万枚は“選挙直後のシングル”としては過去最高の好スタートとなった。これまでの選挙直前・直後のシングル売上を振り返りながら、本作が好発進した理由を考察してみたい。
選挙直前・直後のシングル売上比が小さいほど、本質的な人気が見える

 今やシングル売上のミリオン突破が当たり前となったAKB48だが、彼女たちのなかでも特に好セールスを記録するのが、『AKB48 選抜総選挙』の「直前」と「直後」に発売される作品。特に「選挙直前のシングル」には投票券が封入されることもあって、メンバーを応援したいというファンの熱量が自然と売上を後押しする。実際、AKB48の自己最高初週を記録したのは、13年5月に発売された“選挙直前のシングル”「さよならクロール」で、初週で176.3万枚を売り上げている。

「選挙直後のシングル」もイベントの話題性などが伴って通常よりも売上を伸ばすが、「選挙直前のシングル」と比較すると、少し売上が減少する。こうした初週売上の特徴を鑑みると、この“差”が小さければ小さいほど、彼女たちの本質的な人気が見えてくるとも言えるだろう。
2018年は、“神7”がいた2011年以来の高水準

 下記表は、初動ミリオンを記録しはじめた11年以降の「選挙前シングル」と「選挙後シングル」の初動売上を並記、一覧にしたものだ。

AKB48 の「選抜総選挙」前・後のシングル売上の推移

 2011年(選挙前「Everyday、カチューシャ」が133.4万枚→選挙後「フライングゲット」135.4万枚/売上比102%)に選挙直後のシングルが選挙直前のシングルを上回って以降は、選挙直前の売上を抜くことはできていない。特に落差が著しかったのは2014年で、選挙直前シングル「ラブラドール・レトリバー」が初週166.2万枚なのに対し、選挙直後シングル「心のプラカード」は初週100.6万枚。売上比で見ると約4割ほど落ち込んでいる計算になる。

 しかし、翌年から再びその落差は縮まり、2018年の本作(選挙前「Teacher Teacher」166.1%→選挙後「センチメンタルトレイン」144.9%/売上比87%)は2011年に次ぐ高水準となった。
センター・珠理奈不在の“ピンチ”がファンの結束を強めた?

 今回、このような結果になったのには、大きく2つの理由が考えられる。1つ目は、総選挙で女王に輝き“センター”を務めるはずの松井珠理奈が、体調不良により7月7日より長期療養に入ってしまったこと。

 約2ヶ月半の休養を経て、先日9月6日に無事復帰を果たしたが、楽曲・MVともにセンター不在のまま制作が進められた。これにより、シングル購入者には(松井が参加し)再録、再編集された楽曲とMVをなんらかの形で視聴できるように対応する予定となっているが、このセンター不在という“ピンチ”がファンの関心や結束を強めたことが考えられる。
メンバーの新陳代謝が進むことでファンの熱量も上がる
  • AKB48「センチメンタルトレイン」のジャケット写真

    AKB48「センチメンタルトレイン」のジャケット写真

 そして2つ目は、メンバーの新陳代謝が進んでいることだろう。AKB48のいち時代を築いた多くのメンバーが卒業し、グループは現在、新たな局面を迎えている。今回、3連覇を達成した指原莉乃が総選挙に参加しなかったこともあり、選抜メンバーは、松井や“総監督”横山由依のほか、須田亜香里、宮脇咲良、荻野由佳、岡田奈々、武藤十夢、大場美奈、矢吹奈子、田中美久、惣田紗莉渚、高橋朱里、向井地美音、吉田朱里、古畑奈和、本間日陽と、一般的な視点から見ると実にフレッシュな顔ぶれ。これまで地道に活動してきたメンバーが選抜入りすることで、ファンの熱量も上がっているのではないだろうか。

 また、最近はNGT48やSTU48など、姉妹グループの登場に加え、乃木坂46、欅坂46など“ライバル”の躍進も相まって、多くのメンバーが危機感を感じ、切磋琢磨することによって良い刺激も生まれている。

 メンバーの意気込みは、今年の総選挙で多く聞かれた「自らがグループをけん引する」というスピーチを聞いても明らか。グループはもちろん、各メンバーの今後の動向にも注目だ。

(『コンフィデンス』10/1号掲載)

提供元: コンフィデンス

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