ようこそ新しい世界へ
欧州プレミアムブランドの電気自動車(BEV)として、いち早く“公道デビュー”を果たした「ジャガーIペース」。航続距離438km(WLTCモード)という実用性と、スポーツカーもかくやの動力性能を併せ持つ次世代ラグジュアリーカーが見せる新世界とは?
ラグジュアリーBEVの先駆け
先日、ジャガー・ランドローバー各モデルに設定される高性能バージョン「SVR」を熊本県のサーキットで走らせる試乗会に参加し、ガソリンをふんだんに使って大排気量高性能エンジンを味わい尽くす体験が、まるで20世紀的高性能車の断髪式のようだったと報告した。ただし、その日は断髪式だけではなく(断髪式でもないのだが)、同時に新弟子検査も行われた。同社初の電気自動車、Iペースの試乗会も開かれたのだ。
概要をおさらいすると、ここ1〜2年でラグジュアリーブランド数社から相次いで発表された1000万円級BEV(バッテリーEV)シリーズのうち、ダントツで早かったテスラを除けば(なぜ除くかよくわからないが)、先陣を切って発売されたのがIペースだ。他には「アウディe-tron」「メルセデス・ベンツEQC」「ポルシェ・タイカン」などがある。日本で発売されているのはIペースとEQCのみ。
エンジンの代わりに最高出力200PSの電気モーターを前後に1基ずつ搭載し(つまり最高出力400PS)、4輪を駆動する。最大トルクは696N・mに達する。ガソリンタンクの代わりに総電力量90kWhのリチウムイオンバッテリーが床下に敷き詰められている。...