速さに真摯 走りに真剣
普段、サーキットなどでしのぎを削る国内メーカーの4つの“ワークス”が、一堂に会して開催する「ワークスチューニンググループ合同試乗会」。今回はNISMOが手がけた「日産GT-R」と、無限のパーツを装着した「ホンダ・シビック タイプR」を試す。
気軽にサーキット走行を楽しむためのGT-R ――日産GT-Rブラックエディション クラブマンレーススペック
ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(NISMO)が今回示したコンセプトは「クラブマンレーススペック」(以下、CRS)。これは、文字通りわれわれアマチュアドライバー向けに提供される、「ユーザーが自走でサーキットへ赴き、一日楽しんでまた自走して帰る」という用途を想定したセットアップだ。第2世代GT-Rの歴代モデル(R32〜R34)とR35の初期型・中期型を対象としており、今回は2013年モデルのR35 GT-Rを試乗車として用意していた。
R35におけるCRSのチューニングメニューは、エンジンから足まわり、そしてエアロシステムまですべてに手が及んでいるのだが、しかしNISMOが一番注力したのは、取り付け工賃込みで150万円(!)というサスペンションシステムだった。
これはオーリンズ製の4WAYダンパーをベースにNISMOがセッティングを施したもので、「NISMO Nアタックパッケージ」と基本的に同じ内容になっているのが、信頼と、そしてステータスになっている。
通常、ダンパーは伸び・縮みを同時に調整するのが普通(1WAY)だが、このシステムでは伸びと縮みを個別に調整できる(2WAY)だけでなく、そのピストンスピードが遅い領域(ロースピード)と速い領域(ハイスピード)でも、それぞれ別々に伸縮を調節できる(つまり4WAY)。まさにレーシングスペックのプロユースダンパーである。...