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「年金が2割減る」報道は誤り、ミスリードを招いた数字の罠


年金の財政検証が発表されましたが、私たちの将来の年金はどうなってしまうのでしょうか?
年金の財政検証が発表されましたが、私たちの将来の年金はどうなってしまうのでしょうか?

年金の財政検証が発表され、将来「年金が2割減る」との報道も一部に見られるが、実際に年金支給額が2割減るわけではないので安心しよう。では、「年金が2割減る」と報道されているのは、一体何を指しているのだろうか。(久留米大学商学部教授 塚崎公義)

厚生労働省が
5年に一度の財政検証を発表

厚生労働省は、5年に一度、年金の財政検証を発表しているが、それが今週発表になった。前回は6月に発表されたが、今回は8月だったので、「参議院選挙前に発表されると与党に都合が悪いような内容なのではないか」との憶測を呼んでいた。

結論を先に述べれば、「内容を熟読すれば、決して与党に都合の悪いものとはいえないが、一部マスコミが与党に都合の悪い記事を書く可能性は十分にある」というものであった。

事実、一部マスコミは、与党に都合の悪い報道をしているが、それがミスリーディングであることを本稿で明らかにしていきたい。

はじめに、明確にしておく必要があるのは、厚生労働省が発表した年金支給額の試算は、インフレ調整後のものであることだ。本稿も、当然ながら、その前提で記すこととする。

つまり、本稿に「年金が1割増える」と記してあるとすれば、「インフレ率より1割多い増え方なので、年金だけで生活する人にとっては生活レベルが1割上がることになる」という意味である。

読者の中には「年金額は少し増えるが、インフレを考えると購買力は下がる(実質的には目減りである)」と考えている人もいるかもしれないが、そうではないのでご安心を。...

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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