かけがえのない本物
誕生以来、オフロード第一の姿勢を守り続ける「スズキ・ジムニー」と「メルセデス・ベンツGクラス」。より快適なクルマが存在する今日においても、ファンに厚く支持される両モデルの試乗を通し、今も昔も変わらない“愛され続けるクルマ”の条件について考えた。
乗り心地はいいの? 悪いの?
(前編からの続き) 最高出力422psを発生する「メルセデス・ベンツG550」の4リッターV8ツインターボと、同じく64psのジムニーの0.66リッター直3ターボを始動する。もちろん、ひとりで同時に2つのエンジンを掛けるのは不可能だから、ジムニーはwebCG編集部のバイパー堀田氏(以下、VH氏)が担当する。
知り合いに、PCでSafariを立ち上げた時のデフォルト画面が『webCG』になっているほどクルマが好きなデザイナーがいて、毎日さまざまな新車インプレッションを読みあさっている。そんな彼から「Gクラスとジムニー、書く人によって乗り心地がいいとか悪いとか、意見がわかれているんだけど、ホントはどっち?」というメールが来たことがある。個人的な見解だと、この2台のオフロードでの圧倒的なパフォーマンスを経験して、さらに従来型と比較すると、オンロードでの乗り心地は上等ということになる。2台とも、フルモデルチェンジによって星 一徹がサリーちゃんのパパになったくらい乗り心地は丸くなった。
特にクロカンや軽自動車を偏愛するVH氏に至っては、「Gクラスもジムニーも、乗り心地は完璧です」などとのたまう。ただし、名は体を表すというか、マイカーが初代「ダッジ・バイパー」というVH氏は、NVH(ノイズ・バイブレーション・ハーシュネス)への耐性が極端に高いという事実を考慮しなければならないが。
一方、ヤワでナンパなFFベースのSUVと単純に比べると、ジムニーやGクラスの乗り心地は新品の「リーバイス501」のようにゴワゴワしているし、運転にもちょっとだけコツがいる。ただ、乗り心地がどれくらいゴワゴワしているかというとこれが微妙で、1時間、2時間と試乗していると、まさにリーバイス501のように身体になじんでくる程度のゴワゴワ感だ。だから、朝イチで乗り始めた時には気になった乗り心地も、お昼ご飯を食べる頃には気にならなくなってしまう。
といったような事情で、この2台の乗り心地への評価はわかれるのだと考える。...