価格に見合った価値がある
世界的なSUVブームとなって久しいが、アウディは「アバント」の名称でスタイリッシュなワゴンを綿々とつくり続け進化させている。SUVに押され、このままワゴンは“オワコン”になってしまうのか? 新型「A6アバント」に乗り、ワゴンという選択肢をあらためて考えてみた。
頼れるドイツブランド
猫も杓子(しゃくし)もSUV……そんな世界的なSUV大流行の波に押し出されるように、時の流れにつれてドンドンと影が薄くなっていくのがセダンやステーションワゴンといった、かねてのオーセンティックなボディー形態である。
もちろん、自動車メーカーとて紛(まご)うことなき営利事業主。「そっちがもうかる」となれば、皆一斉にそちらを向いてしまうのは、彼らにとってはいわば“やんごとなき事情”でもあるわけだ。
一方で、「それでもやっぱりセダンやステーションワゴンが欲しい!」というユーザーにとってみれば、こうしたトレンドはまさに困りもの。特に、この先の自国での需要減退をいち早く察知した日本車メーカー発の作品群は、もはや“見る影もない”という状況が続いて久しいのはご存じの通りでもある。
そうした中にあっても、きっちりと新世代のモデルを提供してくれる代表格は、いわゆる“ジャーマン3”を代表とした歴史と伝統に育まれたブランドの作品。まずはセダン、追ってこのブランドでは「アバント」を名乗るステーションワゴンが、ともに2018年にフルモデルチェンジを果たしたアウディの基幹車種A6シリーズも、もちろんそうした中のひとつのモデルとして取り上げることができる。...