体育会系4ドアクーペ
メルセデスAMGが独自に開発した“4ドアのスポーツカー”「AMG GT 4ドアクーペ」。デザインから走行性能、快適性にまでこだわりぬいたという欲張りな高性能モデルに、サーキットで試乗した。
驚くほどの安定性
濃霧の中、「メルセデスAMG GT63 S 4MATIC+」で富士スピードウェイを走っている。真っ白な世界。手探りするような気持ちで1コーナーを曲がって坂を下っていくと、「しめた!」。少し霧が薄くなっている!!
100Rを終えてヘアピンを回ると、風で霧が飛ばされたのか視界がクリアに。「ここぞ」とばかりにアクセルを踏む……というほどにはスロットルを開けられませんでした。なぜなら、春だというのにやけに冷たい雨が先ほどまで降っていたから。
それでもウエット路面を警戒しながら右足に力を入れると、V8ツインターボを積むAMGの4ドアスポーツは羽が生えたかのように軽々と加速して、拍子抜けするほど安定したまま300Rの縁石を次々とパスしていく。うーん、気持ちいい! さすがは4WDモデル!!
Bコーナー手前でガッツリブレーキを踏むと、十分な“足応え”とともに「AMGカーボンセラミックブレーキ」が見事に速度を殺していく。右、左とステアリングを切る際に、あえて乱暴にスロットルを開けると、315というブッ太い「ミシュラン・パイロットスポーツ4S」が軽くスライドして、ドライバーを喜ばせる。ESP(電制スタビリティーコントロール)設定、ノーマルのままなのに。
すっかり気をよくして続くテクニカルセクションをこなすのだが、次第に霧が濃くなって、最終コーナーを登る途中で既にAMGの4ドアクーペはどっぷりとミルクに漬かってる……。...