みなぎる上質感
日本に導入されたアウディ車としては実に約40年ぶりのディーゼルモデルとなる「Q5 40 TDIクワトロ」。しかしながら、2リッターディーゼルクラスはライバルブランドも力を入れる激戦区。“後出し”ならではの強さを見せることはできるのだろうか。
190ps、400Nmでのせめぎあい
アウディ ジャパン待望のディーゼル日本導入第1号にQ5が選ばれたのは、必然……というか、予想どおりの展開といっていい。
なんだかんだいっても、日本ではSUVとディーゼルの親和性が高いというイメージは強く、欧州の高級車ブランドは日本でも総じてディーゼル販売が好調だ。「BMW X3」や「メルセデス・ベンツGLC」、そして「ボルボXC60」といったQ5のガチンコ競合車の動向を見ても分かるように、このクラスは各社ともディーゼル推し戦略があからさまである。X3は一説には国内販売の8割がディーゼルだというし、ボルボも企業戦略的にはディーゼル撤退ムードを醸しつつも、XC60にはしれっとディーゼルを置く。
Q5に追加されたディーゼルは彼らの新しい命名ロジックにならって「40 TDI」を名乗る……と同時に、既存の2リッターガソリンターボも「45 TFSI」へと改名した。「40」と「45」という車名から想像されるとおり、今回のディーゼルはQ5では手ごろなエントリーモデルという位置づけとなる。ガソリンの45 TFSIは2リッターながらも最高出力252ps、最大トルク370Nmをうたう高出力型であり、GLCでいうと「200」ではなく「250」に相当する。
Q5が搭載する2リッター4気筒ディーゼルターボは、すでに上陸済みのフォルクスワーゲン(VW)のそれと共通のユニットである。で、その出力、トルクの数値はVWでいうと「パサートTDI」と同じ。つまり、同エンジンではもっともハイチューン型となるわけだが、Q5がパサートより格上のクルマなのだから、実質的にこれ以外の選択肢はなかっただろう。
それにしても、2リッター4気筒で190ps、400Nm……という基本エンジンスペックがBMWの「20d」やボルボの「D4」とピタリと同じという事実からは、欧州におけるディーゼル競争の激しさがうかがえる。ちなみにメルセデスの「GLC220d」だけは排気量2.1リッター(2142cc)で170ps、400Nmと、どことなく分が悪い感があるが、新しい「C220d」で初上陸した新世代ディーゼルは2リッター(1949cc)で194ps、400Nm。今度はライバルをビミョーに上回っている。...