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アストンマーティンDBSスーパーレッジェーラ(FR/8AT)【試乗記】


それはメダリストのコーナリング

「DB11」比で+117psとなる、最高出力725psの5.2リッターV12ツインターボを搭載するフラッグシップモデル「DBSスーパーレッジェーラ」。アストンマーティン史上最速をうたうGTを公道に連れ出してみた。

超軽量を意味する車名を採用

アストンマーティンDBSスーパーレッジェーラ──1967年に発表された革新的なモデルの名称と、カロッツェリア・トゥーリングが1930年代に開発したボディー構造の名称の組み合わせ──というネーミングだけで胸とお腹が一杯になってしまいそうなモデルと対面したのは、まだ夜が明けきらない冬の早朝だった。

薄暗い路上であるにもかかわらず、すごみのあるシルエットであることはひしひしと伝わってくる。車高は低いけれど、ぺたんと低いのではなく、マッシブに低い。特に抑揚に富んだリアフェンダーが、獲物に飛びかかろうと低く構えた猫科の肉食動物の筋肉を思わせる。

運転席に腰掛ける前に、このモデルの出自と、現在のアストンマーティンにおけるポジションを確認しておきたい。2015年から21年にかけて毎年ニューモデルを発表するという計画が進行中のいま、ボーッとしていると“ブリティッシュ・サラブレッド”のモデル構成を見失いそうになってしまうからだ。

DBSスーパーレッジェーラは、ひとことで言えばアストンマーティンにおけるGT(グランツーリズモ)の役割を担うDB11の超高性能&軽量化バージョンで、同社におけるフラッグシップモデルになる。DB11がGT、DBSスーパーレッジェーラがスーパーGTという位置付けで、5.2リッターのV型12気筒ツインターボエンジンの最高出力は、DB11から117ps増しの725ps。スーパーレッジェーラ、つまり超軽量化に関しては、ルーフやボンネットのカーボン化、左右ドアのアルミ化などによってDB11より約70kgの車重削減を果たしている。

同社のもうひとつのライン、つまりピュアなスポーツカーは、AMG製4リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載する「ヴァンテージ」が受け持つ。

乗り込んだ瞬間の眺めは基本的にはDB11と共通で、センターコンソールにエンジンのスタート/ストップボタンがある。そしてその両側にシフトを選択するボタンを配置する(スタート/ストップボタンの左に「P」と「R」、右側に「N」と「D」)。回転計と速度計は同心円となっており、外周がエンジン回転を示し、内周に速度がデジタルで表示される。

といった成り立ちを確認してからエンジンを始動、アイドル状態での低く、くぐもった排気音がどう猛さを予感させる。...

提供元:webCG

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