まだまだ伸びしろがある
日産の電気自動車(EV)「リーフ」に、バッテリーとモーターの性能を大幅に強化した「e+(イープラス)」が追加設定された。とはいえ発売前ということで、公道走行はNG……。まずはクローズドコースで動力性能を試しつつ、570kmにまで延びた最大航続距離に思いをめぐらせた。
京都までノンストップ?
リーフがフルモデルチェンジを受けて2代目となったのは2017年の9月6日。発売は10月2日で、直後に試乗する機会があった。借り出して2日間乗ることができたのは、予定されていた試乗会が中止になったからである。最悪のタイミングで検査不正問題が発覚し、この年のカー・オブ・ザ・イヤーも辞退することになった。リーフe+に試乗したのは、日産を揺るがす大事件が発覚した1カ月後。なんだか妙な因縁を感じてしまう。
会社のゴタゴタはさておき、リーフe+は待望のモデルである。バッテリー容量を増やし、航続距離を大幅に延ばしたのだ。2代目リーフは初代最終型の280kmから400kmへと延ばしていたわけだが、約540kmを走行した2日間の試乗では5回の充電が必要になった。近場での買い物や通勤ならまったく問題はないが、ちょっとした遠出や旅行には心もとない。400kmという数字ばかりが強調されていることには疑問を持たざるを得なかった。
リーフの40kWhに対し、リーフe+のバッテリー容量は62kWhである。実に55%もの増強だ。航続距離は当然長くなり、570kmに達した。東京から神戸あたりまで行ける計算だ。ただしこれはJC08モードの数字で、WLTCモードでは458kmである。こちらのほうが実態に近い数字だろう。それでも机上の計算では京都までノンストップで走れる。
発売前なので、クローズドコースでの試乗となった。残念ながら、燃費性能はテストできない。もう一つの改良点である走行性能の向上についてのみ試すことになった。...