枠にはまるな
イタリア発のスクランブラーモデル「ドゥカティ・スクランブラー」シリーズに、最大排気量の「1100」が登場。リッターオーバーの空冷L型ツインエンジンを搭載した上級モデルには、他メーカーの空冷バイクにはないドゥカティならではの魅力が備わっていた。
違いは排気量だけにあらず
ドゥカティがラインナップするスクランブラーには、大中小と3種のエンジンがある。2015年にまず800cc版が発売され、2016年に400cc版を追加。それを軸に外装や足まわり、ライディングポジションが異なるさまざまなバリエーションモデルを展開することによって、ラインナップを拡充してきた。そして2018年の夏、満を持して送り込まれたのがシリーズ最大のスクランブラー1100である。
とはいえ、そのデザインも、さして緊張感なく押し引きできる車体サイズも、アップライトなライディングポジションもも“400”や“800”とかけ離れてはおらず、気負うことなく走りだすことができる。810mmのシート高は平均的な成人男性の体格に満たなくても十分な足着き性が確保され、手を伸ばせばごく自然な位置にハンドルが備えられている。
そんなスクランブラー1100が他のシリーズと異なるのは、エンジンの出力特性が切り換わるライディングモードを備えているところだ。“400”も“800”もシンプルな素のバイクとして存在し、高度な電子デバイスも豪華なパーツもおごらず、スペックはほどほど。つまり、日常的に乗ってサラリと流すように仕立てられている。一方、1100は相応に高いアベレージスピードをキープした時にしっくりとくる。
例えばライディングモードの設定もそうだ。「アクティブ」「ジャーニー」「シティー」の3パターンが用意され、その名称からは次のような使い分けが想像できる。
実際、アクティブとジャーニーはおおよそその通りなのだが、予想に反してシティーが生きるのが、街中よりもワインディングロードだった。...