誰にでも分かること
「ポルシェ・マカン」がデビュー以来初となるマイナーチェンジを受けた。いまやポルシェの販売台数の約4割を占める、収益面での柱となりつつあるコンパクトSUVは、どのような進化を遂げたのだろうか。スペイン・マヨルカ島からの第一報をお届けする。
まずはマカンとマカンSをラインナップ
デザインや快適性、コネクティビティー、そして走行性能を包括的にアップグレード――。そのようにうたわれるのが、2013年末の登場以来、初めての大幅リファインが行われた最新のマカンだ。
日本ではまず、ベースグレードの予約受注からスタートしたこの最新ポルシェで、早速テストドライブに。舞台は地中海に浮かぶスペイン領のマヨルカ島だ。
もっとも、そんな国際試乗会の場に用意されたのは、2リッター直列4気筒のターボ付き直噴エンジンを搭載する前出ベースグレードと、同じくターボ付きの直噴システムを備えた3リッターV型6気筒エンジン搭載の「S」という2タイプのみ。自身が手がけるものはすべてがスポーツカー……とうたうポルシェの作品ながら、シリーズの象徴ともいうべき際立ったハイパフォーマンスが売り物のV型8気筒モデルは、その姿を見ることができなかった。
実は、フォルクスワーゲングループ内での最新の役割分担に基づき、水平対向以外のエンジンで主にポルシェが開発と生産を担当するのは、現時点ではV8ユニットのみ。
ところが、そもそもこの国際試乗会が開催された段階で正式発表済みだった新型マカンはベースグレードのみ。8気筒モデルが未発表なのはおろか、Sのスペックに関しても、まだ報道解禁日が設定されているという状況であったのだ。
実は欧州では、より厳格で計測に多くの手間と時間を要する排ガス測定基準「WLTP」への適合がすでに必須となっていて、かの地では現在、各メーカーとも対応に大わらわ。周辺メーカーに比べれば車種が少ないポルシェとてその影響から逃れることはできず、結果として「今回のマカンはまず、より多くの販売ボリュームが見込めるグレードからローンチした」と、そのように説明されることとなった。...