スバルは分かっている
新型「フォレスター」のフルモデルチェンジから少し遅れて登場した、モーターアシスト機能付きパワーユニット「e-BOXER」搭載の「アドバンス」。刷新されたプラットフォームと進化したハイブリッドパワートレインの組み合わせは、どんな走りをもたらすのか。
進化は見えづらいが中身は大きく変わった
ものすごく個人的なことだけれど、スバル・フォレスターにはちょっとばかり好感を持っていた。というのも、実は親しい友人が、今となっては先代となった自然吸気エンジンのモデルを所有していることで、ステアリングを握る機会も少なくなく、そのたびに「うん、いいクルマだな」とほのかに感じさせられてきたからだ。
あらためて、なぜそんなふうに感じさせられてきたのか、考えてみた。おそらくそれは、乗っているときの感覚が“自然”だから、なのだと思う。それもありきたりの“自然”ではなくて、とても心地のいい“自然”。どこかが尖(とが)りすぎていたり落ち込みすぎていたりすることがなく、あらゆる要素のそれぞれが結構高いところにあって、巧みなバランスを描いていることで、余計な何かに気を持っていかれることがない。
スバルのお家芸であるフラット4エンジンは、重心高を低くすることができるうえに構成コンポーネンツを左右対称に配置することができるから、前後左右のバランスもいいのだけど、そこが変に強調されている感じもない。もちろん元気に走ろうと思えば応えてくれるだけの実力はそれなりにあるし、フラット4エンジンが生む独特の味わいなんかもあるのだけれど、それより角という角を上手に丸めたような“自然”なフィールが「いいクルマだな」とほんのり感じさせる。そんなクルマであるように思えるのだ。
2018年6月のフルモデルチェンジで5代目となったフォレスターの、それもメインストリームとなるe-BOXER搭載モデルはどうだろうか?
新型フォレスターはスタイリングが先代のイメージをかなり継承していることもあって、パッと見では進化の道筋が見えにくいようなところもあるが、中身はずいぶん変わっている。...