眺めてよし 触れてよし
ボルボのイメージをけん引する旗艦モデル「V90クロスカントリー」に、待望のディーゼルエンジン搭載車が登場。“みちのくの夏”を満喫するドライブに連れ出してみると、ライバルとは違った上質さや走りのよさが伝わってきた。
ボルボといえばステーションワゴン
あらためて紹介するまでもなく、ボルボのステーションワゴンは、ここ日本においても同ブランドにとって重要な役割を担ってきた、歴史あるラインナップである。輸入車を「ガイシャ」と呼んでいた1970年代からバブル期を経てクルマの魅力に取りつかれた多くの人(特に40代以上)にとって、「ボルボ」や「北欧のカーライフ」というキーワードから想像されるモデルの筆頭は、間違いなくステーションワゴンであるはずだ。
もっとも、最近では世界的なSUV人気に後押しされ、そのボルボといえどもSUVラインナップのほうがメジャーになっている感は否めない。特に何をせずとも注目が集まる「XC90」に始まり、「XC60」「XC40」と続いた新世代SUVがボルボの実質的なセールスをけん引しようとも、しかし、いまだに根強いボルボファンに支持され続けているのがステーションワゴンのラインナップである。
なかでもフラッグシップの「V90/V90クロスカントリー」は、メルセデスとBMWが人気を二分し、それにアウディが続くという、ドイツ勢が寡占状態にあるわが国の大型ステーションワゴン市場における唯一の対抗馬として、確実に存在感が光る。エコや自然との共存をうたう北欧ライフに憧れるユーザー(私もそのひとりだが)にとっても、ボルボは外すことのできないブランドの代表格であるはずだ。
XC90同様に新世代フォルムをまとったV90/V90クロスカントリーは、洗練されたソリッド感あふれるエクステリアデザインを持ち、誰の目にも「新しいボルボ」だと映る。クロスカントリーで言えば、先代までは(正しくは「V70」ベースだったため一概に比較はできないものの)いかにもオフロード志向という野趣あふれるデザインを採用していたが、後継モデルのV90クロスカントリーは、都会の道にも似合う知的なイメージさえ漂っている。...