ねらいはさまざま
TRD/STI/NISMO/無限という国内メーカー直系の4ブランドが、“峠道”のようなクローズドコースで合同試乗会を開催。まずはTRDがチューンした「クラウン」「ハイエース」と、STIのパーツをフル装備した「WRX STIタイプRA-R」「フォレスター」「インプレッサスポーツ」の走りをリポートする。
ポテンシャルの高さが光る ――TRDクラウンfor RSボディー
ニュルブルクリンクでのテスト風景をカタログ上でうたうのみならず、プロモーションビデオまでを用意して歴代のモデルとは“走りの格”が異なることをアピールする新型クラウン。
でも、メーカーが合同で借り切ったインダストリアルプールと呼ばれる時間帯になると、MINIの一番下のグレードや、時にはフォードのパネルバンなんかも普通にテスト走行しているんだけどね……と、当初はあの場所をあまりに神格化することにちょっと違和感を覚えたりもしたものだ。
が、「なるほどこれならば、“ニュルで鍛えた!”と高らかにうたいたくもなるだろうな」と理解できるのが、いくつかのTRD製パーツを組み込んだ2リッターターボの「RS」グレードで、群馬サイクルスポーツセンターの荒れ果てたコース上を、全開走行してみた後となる今の心境である。
ドレスアップ効果を主眼に置いたボディーキットを除けば、ボディー前後端部への「パフォーマンスダンパー」装着や、「86」などでもおなじみの「ドアスタビライザー」採用、シューズの交換など、行われたリファインは小規模だ。
それゆえ、ステアリング操作への応答がシャープで、ボディーの動きの収まりが良く、荒れた路面上でも舐(な)めるように接地してくれる……といった好印象の大半は「クラウン本来のポテンシャル」と推測できるものの、それでも前出のさまざまなTRD製のアイテムが、そんな美点に拍車を掛けてくれたことは疑いない。
鍛造ホイールと組み合わされたミシュランタイヤも、コンフォート性と走りの性能のバランスがベストマッチ。「クラウン、侮れず!」なのである。...