時に荒々しく 時にジェントルに
アストンマーティンの新型フラッグシップ「DBSスーパーレッジェーラ」が登場。「DB11」をベースに大幅な軽量化とパワーアップを図ったFRライン最高峰モデルは、超高性能スポーツカーでありながら快適なGTという性格も併せ持っていた。
究極の二律背反を目指す
ラゴンダブランドのEV化による復活や、「ヴァルキリー」→次期型「ヴァンキッシュ」とミドシップラインの構築と、アンディ・パーマー体制以降のアストンマーティンはその商品計画が急速に多様化している。直近をみても来年は「DBX」と呼ばれるSUVが登場、これも含めて15〜21年の間に毎年1台ずつ新型車を投入し、販売台数を年間5桁の規模にもっていくというのが彼らの中期的計画だ。
と、随分と壮大な計画を支えるには、多様化多数化に伴う希薄化も意識しなければならない。より強固なブランドのピラーとして、従来からのFRラインはより強固な存在となる必要があるわけだ。
代々のアストンマーティンが大事にしてきたFRラインの世界観は、スポーツとGTという二面性を可能な限り高次元で両立させることだ。これを最も忠実に踏襲するのが「DB11」であり、意図的にスポーツの側に大きく寄せたのがショートホイールベースの「ヴァンテージ」である。そしてこのDBSは……といえば、2007年に登場した先代と同様、ベースモデル=DB11のコンセプトを拡大し、究極の二律相反を目指したモデルということになるだろう。
アストンマーティンではこれを先代ヴァンキッシュの後継に位置するモデルとしており、アストンマーティン再生のアイコンとなったヴァンキッシュの名は先述の通り、ヴァルキリーの流れをくむ新たなミドシップモデルに与えられる予定だ。...