SUVブーム歓迎
伸びやかなルーフラインが美しいステーションワゴン「ジャガーXFスポーツブレイク」に試乗。「Fペース」や「Eペース」といった同門のモデルも含めて、SUVが幅を利かせるいま、あえてワゴンを選ぶ理由はどこにある?
車高が低いほどエライ!?
撮影現場でジャガーXFスポーツブレイクと対面して、思わず「おっ」と声が出たのである。めっちゃカッコいい。特に斜め後ろから見た時の、シュッとした佇(たたず)まいがいい。と思いながらボディーのサイドに回り込むと、真横から見た伸びやかなルーフラインもステキだった。つまりどこから見てもハンサム、正統派の二枚目だ。
昨今はずんぐりむっくりしたタイプが人気であるけれど、スーパーカーブームの波を、真正面からざぶんとかぶったアラフィーなので、車高は低いほどエラいと刷り込まれている。だからこの平べったい形にグッとくる。最近あまり見かけなくなった、ステーションワゴンというボディースタイルが新鮮だったことも好印象を持った理由だろう。
個人的には超盛り上がりつつも、このクルマがジャガーのニューモデルの中でそれほど注目されていないことはうすうす感じている。みなさん「Fペース」と「Eペース」と「Iペース」にご執心で、XFスポーツブレイクが日本に導入されていることにはあまり関心を示さない。
そこで、影のうすいかわいそうなジャガーXFスポーツブレイクを勝手に応援することに決めた。ここで盛り上げなければ、ステーションワゴンは絶滅してしまう。ウナギを食べられなくなった夏が寂しいように、ステーションワゴンのない世界も悲しいじゃないですか。というわけで、試乗をしながら、SUVではなくジャガーXFスポーツブレイクを積極的に選ぶ理由をいくつか考えたのである。
今回試乗したのは最高出力250psを発生する2リッターのガソリンターボエンジン搭載モデル。エンジンにはもうひとつのバリエーション、180psの2リッターディーゼルターボも存在する。ちなみに日本仕様のXFスポーツブレイクは、高級仕様の「プレステージ」のみの設定で、サルーンには用意されるベーシック仕様の「ピュア」は設定されない。...