“フツー”が尊い
日産の電動パワートレイン「e-POWER」を搭載した、その名も「セレナe-POWER」が新登場。クローズドコースでの試乗を通じて、先にデビューした「ノートe-POWER」との違いや、ファミリーカーに採用した意義について考えた。
パワーユニットはあの“鉄道”と同じ!?
「ノート」で人気のe-POWERが予告通りセレナに登場した。エンジンを発電専用に使い、その電気で前輪をモーター駆動して走る。くべるのは化石燃料だが、駆動は100%電気モータードライブ。JR東日本が10年以上前から小海線で走らせている「キハE200」と同じシリーズ式ハイブリッドの新型セレナである。
セレナには先代モデルの途中からいわゆるマイルドハイブリッドの「S-HYBRID」が搭載されている。2リッター4気筒のS-HYBRIDは今後も併売されるが、2本目のエコパワートレイン開発にあたっては、当初、「エクストレイル」用のワンモーター/ツークラッチ式2リッター4気筒フルハイブリッドを搭載する計画もあったという。しかし、結果としてよりコンパクトなノートのe-POWERユニットが採用された。
だが、中型ミニバンのセレナは、車重がノートよりひとこえ500kg重い。当然、1.2リッター3気筒のe-POWERユニットも強化され、モーター出力は25%アップした。前席床下に置かれるリチウムイオンバッテリーは、20%容量アップ。オイルクーラーを新設したエンジンの出力も7%向上している。
ノートになかった新趣向は、「マナーモード」と「チャージモード」である。通常ならエンジンがかかるシーンでも、強制的にバッテリーのみのEV走行をさせるのがマナーモード。そのためにあらかじめエンジンを回しっぱなしにして発電に努めてもらうのがチャージモード。つまり、エンジンのオンオフを任意にコントロールできるようになった。...