小兵ながら横綱相撲
BMWの世界戦略を担う小排気量モデル「G310」シリーズ。その第2弾として、BMW得意のアドベンチャースタイルをまとう「G310GS」が登場した。圧巻のブランド力を誇る、“GS”という看板を背負った最新モデルのライドフィールを一言で表すと?
BMWが繰り出した必殺の得意技
「めちゃくちゃ乗りやすい!」。それがBMW G310GSの第一印象。しかし印象などというのは絶対値ではなく、過去の経験との相対値に他ならない。では何と比較して「乗りやすい!」と感じたかと言えば、ここで前に紹介した「BMW G310R」である。エンジンやフレームはまったく同じながら、フロントホイールをRの17インチから19インチに変更。ディメンションを改めた結果、見事なまでに乗り味を変えてきた。
そんな話を続けると、「じゃG310Rは乗りにくいのか」と誤解を招くかもしれない。そうではなく、先に発売されたのがRだったがために後発組の基準になっただけだ。歌やダンスのうまさを競うコンテストでも、後の組ほどインパクトが大きく感じられるのと同じです。それほどに印象という査定値は曖昧なのだ。
けれどG310GSにある種の絶対的な乗りやすさを覚えたのは事実。その感覚を導き出したのがBMWの“GSチューン”である。千代の富士の左上手とBMWのGSは、それを出された日には「ごめんなさい」という他にない、必殺の得意技なのだ。...