「共働きなのに、なぜか夫に比べて自分の給料が低い」「学歴も能力も差がないはずなのに、男女間の賃金格差が縮まらないのはなぜだろう」――。ジェンダー平等が叫ばれて久しい現代においても、男女間の格差は依然として存在します。なぜ、女性の社会進出や高学歴化が進んだ現代でも、この格差は残り続けているのでしょうか。実は、その裏には「時間を無視した働き方」を高く評価する、職場の評価構造の問題がありました。話題の書籍『働き方の科学』より、男女間の賃金格差が残り続けるシビアな真実を紹介します。(構成/ダイヤモンド社・上村晃大)
学歴や能力に差がなくなっても、格差が残る理由
ジェンダー平等を実現する上で、男女間の賃金格差を是正することは極めて重要だと考えられています。
しかし、育児休業や時短勤務などの両立支援制度が整いつつある現代でも、男女間の所得の差は簡単には埋まりません。
話題の書籍『働き方の科学』では、男女間の賃金格差が残り続けている理由を示唆した研究を紹介しています。
女性が「時間を無視した働き方」を選べない背景
つまり、家事育児などでの家庭内の対応が女性に偏りがちなために、女性は時間の柔軟性を必要としているけれども、そのために「時間を無視した働き方」をするのが難しいということです。長時間働ける人ほど高く評価される仕組みが多くの職場で残っているため、なおさらでしょう。
この男女間の賃金格差を解消するために、私たちに何ができるのでしょうか。『働き方の科学』ではこう述べています。
柔軟性の高い職場にすることで、男女間の賃金格差を是正するだけでなく、柔軟な働き方を求めて優秀な人材が集まるのであれば、経営者にとっても合理的と言えそうです。