7月20日、盛岡競馬場で行われる「第30回マーキュリーカップ」(Jpn3・ダ2000m)は、JRA、南関東、岩手からダート中距離の実力馬が集う交流重賞。近年はウィルソンテソーロやクラウンプライドなど、その後も国内外の大舞台で活躍する馬を送り出しており、今年も今後の路線を占う注目の一戦となる。
中心は前走で重賞初制覇を飾ったムルソー。デビュー戦こそ芝で敗れたが、ダート転向後は掲示板を外さない安定した走りを続けてきた。爪の不安などで思うようにレースを使えない時期もあったが、以前から重賞級と評価されてきた素質が本格開花。初めての2000mを克服し、重賞連勝でさらなる飛躍を狙う。
ギュルヴィも底を見せていない魅力がある。3歳3月と遅いデビューながら初戦を快勝し、ダート中距離を中心にここまで一度も掲示板を外していない。勝ち切れない競馬も続いたが、一戦ごとに課題を解消しながら成長。安定した先行力を武器に、補欠からの繰り上がりで迎える重賞初挑戦でも侮れない。
勢いではテスティモーネも引けを取らない。昨年のユニコーンステークスは8着に終わったが、その後は着実に力をつけ、近2走を連勝。3走前は心房細動の影響で大敗したものの、近走は以前よりも力強さを増した走りを見せている。現状は1800mまでの実績だが、2000mへの対応なら一気の重賞制覇も見えてくる。
実績上位のサンデーファンデーも有力候補。2歳新馬戦を勝った後は勝ち星から遠ざかった時期もあったが、2勝目を挙げてから一気にオープン入りし、リステッド、G2と段階を踏んでタイトルを重ねた。自分のリズムで先行できるかが鍵となるものの、59kgを背負って押し切った実績もあり、57kgで迎える今回は重賞3勝目のチャンスだ。
実績最上位で侮れないドゥラエレーデ
大井のドゥラエレーデは実績ならメンバー随一。JRA時は2歳でホープフルステークスを制し、ダートでもチャンピオンズカップで2年連続3着、ドバイワールドカップ5着とG1級の舞台で好走してきた。地方移籍初戦の川崎記念では2着に入った一方、前走の大井記念は1番人気で13着。ただ、以前から気分が乗らないと凡走する面があり、前走だけで評価を下げるのは危険だ。
南関東勢では、デビュー4連勝を飾り、羽田盃2着、東京ダービー4着など3歳ダート三冠路線で存在感を示したナイトオブファイア、昨年のマーキュリーカップ3着馬で、大井移籍後に試行錯誤を重ねてきたディープリボーンも参戦。5年連続出走となるメイショウフンジンの先行力も、展開を左右する大きなポイントとなる。
岩手勢では昨年4着のサクラトップキッドが上位進出を狙う。昨秋から交流重賞への遠征を重ね、その経験を地元戦での走りにつなげてきた。みちのく大賞典を連覇したリケアカプチーノをはじめ、ジョリーロジャー、プリンスミノルら地元勢が、強力な遠征馬を相手にどこまで食い込めるかにも注目したい。