ちょっとだけ大きいのがちょうどいい
3列7人乗りシートを備えた、プジョーの新型SUV「5008」がいよいよデビュー。京都・知恩院から東京まで約500kmのドライブを経て見えてきた、同門のコンパクト版「3008」にはない、同車ならではの魅力とは?
3008の次は5008
背の高いSUVで遠出するのは疲れるという時代ではないな、とあらためて思う。2リッター4気筒ディーゼルターボは力強く、タコメーターの針はアイドリングからほんの少し持ち上がったところ、1500rpmに届かないぐらいでも100km/hで軽々と巡航できるし、風などの外乱に弱くフラフラすることもない。「5008GT BlueHDi」は小さなステアリングホイールに軽く手を添えているだけで、ビシッと直進する。クルマは何よりまず真っすぐ走ることだ。それができて初めて、楽しく曲がることを考えるべきだ。まあだいたい真っすぐピシリと走るクルマはほぼ間違いなくきれいに曲がるものである。
本格的SUVルックに変身した“4桁数字プジョー”は好調のようだ。日本でも今年の春に発売された新型SUV「3008」は注文に応えられないぐらい売れているらしい。正確に言うと、日本側からもっと欲しいと要望を出しているのに必要な台数が入らず、バックオーダーを抱えているという。そこに兄貴分というか、ちょっと大きな5008が発売されたことで、どうせならもう少し大きくてスペースが広いほうがいいんじゃないか、と方針変更する人もいるという。意外なことに価格差もそれほどではないので、そんな選択が増えることも大いに予想される。
2017年9月に発売されたプジョー5008は3列シート7人乗りのSUVである。フロントドアから前は3008と共通だから、乱暴な言い方をすればホイールベースを延長した大きな3008といえる。パワーユニットも3008とまったく共通、1.6リッターガソリンターボと2リッター直噴ディーゼルターボの2種。トランスミッションはどちらもプジョーが「EAT6」と呼ぶ6段ATを採用したFWD(前輪駆動)である。価格は1.6リッターガソリン直噴ターボ(165ps/6000rpm、240Nm/1400-3500rpm)の「アリュール」が404万円、2リッターディーゼルターボを積む「GT BlueHDi」は454万円である。3008のトップグレードの「GT BlueHDi」は426万円なので、価格差は30万円もないことになる。...