想像以上の出来栄え
「The Top Performer」という潔いうたい文句とともに、「スズキGSX-R1000R」がいよいよ日本に正規導入された。世界耐久選手権やMotoGPの技術が取り入れられたという旗艦モデルの走りとは? 公道での試乗を通し、実力の一端を垣間見た。
世界中のスピード狂が夢中になった一台
リッタークラスのスーパースポーツ人気が一気に高まったのは2000年あたりだったように思う。国内外のメーカーが次々に強力なモデルを投入。ストリートでもレースでも、どのマシンが最速か、なんて話題で盛り上がったものだ。
同じ時代に登場したマシンはどれも同じようなパフォーマンスであることが多いのだけれど、その頃から「GSX-R1000」はぶっ飛んでパワフルだった。なんたって、いっときはパワーウェイトレシオが0.93kg/psっていうレーシングカー並みの数値をたたき出していたくらい。世界中のスピードジャンキーを夢中にしてしまったマシンだった。
そんな猛烈なバイクの最新モデルがこいつだ。最高出力、なんと197ps!! webCGからストリートで、しかも都内でこのバイクに乗れと言われた時は「マジか」と思った。10分の1もスロットルを開けないで終わるかもしれない……。
実はオレのGSX-R1000に対する印象は決して良くない。数年前に何度か乗った時のイメージがなかなか消えない。高性能で猛烈に速いんだけど、スピードが出るステージじゃないとなかなか楽しく走ることができないのだ。これはオレの手に余るなと思った。
どうせ新型GSX-R1000Rも似たような感じだろうと思っていたのだ。ところがまったく逆。めちゃくちゃに乗りやすかった。ポジションもハンドルの位置がライダーに近いから前傾もきつくないし車体もコンパクト。 そしてなんといってもエンジンのフィーリングがとてもいい。...