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おしゃれな人はなぜ黒キャップ?100年前の哲学者が見抜いた「みんな同じなのに差がつく」心理


「パーカーおじさん」「着物警察」「#KuToo運動」…。近年、SNS上でよく議論が起こるファッションの話題。誰にも迷惑をかけてないのに、様々な人が意見を述べ始め、ときには誹謗中傷まで発展してしまうことも。なぜ、現代人は他人の服装に口を出したがるのでしょうか。今回は、神戸大学大学院人間発達環境学研究科教授の平芳裕子氏の新刊『何がダサいを決めるのか』(ポプラ社)より、SNS時代におけるファッション心理について抜粋いたします。

なぜ他人の服装が気になるのか?

なぜ私たちは他人の服装が気になるのでしょうか? それは、衣服の役割に関係しています。

人間は衣服を着ることで自分らしさを表現します。そして自分らしい服は、他人と自分は異なる存在であることを主張するものともなります。服によって、自分は他人と区別されますが、一方で、自分と他者の関係が築かれることにもなります。

つまり、人は服によって自分を表現しますが、服によって社会のなかに位置づけられもするのです。衣服は、自己と他者、個と社会を区別すると同時に、接続するものでもあります。

こういうと、そんなことができるのか? と不思議に感じられるかもしれません。しかし一見、相矛盾する役割を同時に果たすのが衣服もしくはファッションなのです。

一般的にファッションは、「流行の服」を意味しています。私たちの身のまわりにある服は、何らかのかたちで流行と関わっています。

たとえ、定番と呼ばれる服を好んで買うとしても、その定番の服も流行の影響を受けています。20年前のジャケットやパンツを今着てみると、微妙に形やスタイルが今のムードと異なります。定番とされる商品であっても、その時代の流行との兼ね合いでデザインされているために、やはり流行と関係しているのです。...

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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