ツルンと滑らか
シトロエンのコンセプトカー「OLI(オリ)」の思想を継承する新デザイン言語を用いた2代目「C5エアクロス」が上陸。ステランティスの最新プラットフォーム「STLAミディアム」や48Vマイルドハイブリッド機構によってどう進化したのか。その走りを報告する。
新デザイン言語で内外装をゼロから構築
約7年ぶりの刷新で2代目となったC5エアクロスは、近い将来、シトロエンのフラッグシップとなるであろうクルマだ。現在のそれはご承知のとおり「C5 X」だが、このクロスオーバーサルーンに次期モデルが存在しないことは、公然の秘密である。とすれば、2021年本国デビューのC5 Xが生産終了を迎えた以降は、このクルマが必然的にトップ昇格となるはずである。
そんな新型C5エアクロスはこれまで同様、最新の「プジョー3008」や「プジョー5008」と共通のプラットフォーム上に構築されたSUVである。全長やホイールベースが、3008より少し大きく、5008よりはちょっと小さい……という位置づけも従来と変わりない。
シトロエンといえば、2014年の「C4カクタス」から2023年ごろまで“エアバンプ”をチャームポイントとしたデザイン言語を使ってきたが、今は2022年のコンセプトカー、オリを源流とするものに移行している。その新デザイン言語では、基本シルエットもエアバンプ時代の曲線基調から一転してボクシーなものとなり、アクセントモチーフもエアバンプから、いわばフィン(魚などのヒレ、あるいはヒレ状の平らな物体)に置き替えられた。
シトロエンの新デザイン言語は「ベルランゴ」や「C4」といった既存機種のマイナーチェンジでも導入されているが、それをゼロから取り入れた例としては、このC5エアクロスはコンパクトカーの「C3」および「C3エアクロス(日本未導入)」に続く3つ目となる。
その新デザイン言語でゼロから構築されただけに、C5エアクロスのデザインはさすがにまとまっており、表現も安価なC3より明らかに上質で凝っている。特徴的なフィンをアームのように伸ばして車幅感を表現したテールランプは面白いし、各部にあしらわれるフィン状のカラーアクセントも、C3よりだいぶ落ち着いた使われかたとなっている。...