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「パン職人にはなれない。でも…」宮崎名物「ジャリパン」発祥老舗店の危機に、1人の女性が立ち上がったワケ


宮崎名物「ジャリパン」をご存じだろうか。近年は、セブン-イレブンでも販売されており、九州出身者でなくても食べたことがある人がいるかもしれない。そんな「ジャリパン」発祥の店として知られる老舗店「ミカエル堂」は、コロナ禍で廃業の危機に直面していた。そんなピンチを救ったのは、東京に住む一人の女性だった。(ビジネスジャーナリスト 相馬留美)

地元メディアもこぞって報じた
宮崎名物「ジャリパン」の終焉

「運命だと思いました」

ミカエル堂のオーナーである大津伸詠(のぶえ)氏は、目を輝かせて話す。

コッペパンにバタークリームとザラメを挟んだ、ジャリジャリとした独特の食感が特徴の宮崎名物「ジャリパン」。セブン-イレブンの九州フェアなどを通じて今や全国区の知名度を誇るが、実はその元祖であるミカエル堂は、一度は消滅の危機に瀕していた。

コロナ禍の影響でミカエル堂が閉業したというニュースは、地元で大きな衝撃をもって受け止められた。しかし現在、同店は新たな経営者のもと、閉業前を上回る勢いでジャリパンの売れ行きを伸ばしている。そこには、“令和の事業承継”と呼ぶべきドラマがあった。

ミカエル堂の創業は昭和2年(1927年)。敬虔なクリスチャンだった創業者が名付け、以来、代々家族経営を守ってきた。創業者の孫である都成五男氏からバトンを引き継いだ4代目の大津氏は、創業から約100年、親族以外で初めてとなる後継者だ。

戦争も乗り越え、昭和30年代にミカエル堂が生み出した「ジャリパン」は、地元でじわじわと人気が広がった。高校の購買部に並ぶようになると、いつしか学生たちの懐かしい思い出の味として、記憶に残る存在になっていた。...

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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