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【いまやミシュラン8軒!】日本の廃れた港町が“世界の美食家が集う町”に変わるまで


世界の富裕層たちが日本を訪れる最大の目的になっている「美食」。彼らが次に向かうのは、大都市ではなく「地方」だ。いま、土地の文化と食材が融合した“ローカルガストロノミー”が、世界から熱視線を集めている。話題の書『日本人の9割は知らない 世界の富裕層は日本で何を食べているのか? ―ガストロノミーツーリズム最前線』(柏原光太郎著)から、抜粋・再編集し、日本におけるガストロノミーツーリズム最前線を解説。いま注目されているお店やエリアを紹介していきます。

まるでサンセバスチャン! 富山市・岩瀬地区とは?

岩瀬地区は、富山市内から路面電車で30分ほどの距離にあり、江戸時代から北前船が立ち寄る港町として栄えました。
古い町並みと、リノベーションされたモダンな建物が共存している洗練されたエリアですが、この周辺だけでミシュランガイド北陸に掲載された店が8軒もあるという、食の密集地帯。

世界の富裕層が数多く訪れ、名店をはしごしています。

なぜここにミシュラン掲載店が集結しているのでしょうか?
その理由は、ある人が、富山中の名店を呼び集めたからです。富山で有名な日本酒「満寿泉(ますいずみ)」を造っている、「桝田酒造」の社長・桝田隆一郎さんです。

近年、岩瀬地区に寄港する船がなくなったことによって、町は衰退の一途をたどっていました。
そこで彼は、取り壊すしかないような古い町家を買い取り、自費で修理して、町の景観と活力を守ることを決意。そして、リノベーションした建物に、自分が美味しいと評価した飲食店やアーティストの店を次々と誘致していき、今では「美味しいものを探したければ岩瀬に行け」といわれるほど、フーディーの間では周知の美食エリアになったのです。

星付きの店は予約必須ですが、予約なしでふらっと入れる美味しい店もあり、それが、岩瀬地区が人気の理由です。
まるでサンセバスチャンでバルホッピングをするかのごとく、店をはしごする人が増えています。お酒好きの方であれば、桝田酒造直営の、お酒の物販店「沙石(させき)」へ足を運んでみてください。セルフサービスで気軽に楽しめる利酒のコースがいくつかあります。米蔵を改装したブリュワリー「KOBO Brew Pub」もおすすめです。

※本記事は、『日本人の9割は知らない 世界の富裕層は日本で何を食べているのか? ―ガストロノミーツーリズム最前線』(柏原光太郎著・ダイヤモンド社刊)より、抜粋・編集したものです。

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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