探求心をかき立てられる
レースやラリーで鍛えられた4WDスポーツ「トヨタGRヤリス」が、2025年モデルに進化。強化されたシャシーや新しいパワートレイン制御、新設定のエアロパーツは、その走りにどのような変化をもたらしたのか? クローズドコースで遠慮なく確かめた。
足まわりの取り付け剛性をさらに強化
2020年の登場以来、コロナ禍を挟みながらも進化を止めなかったGRヤリス。その2025年モデル、TOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)いわく「25式」と呼ばれるイヤーモデルがこの度登場し(参照)、袖ケ浦フォレストレースウェイでテストドライブすることができた。
これまでの改良と同様、25式GRヤリスのアップデートも多岐にわたっている。最も大きなトピックは「エアロパフォーマンスパッケージ」の追加だが、これは後ほど詳しく触れるとして、それに次ぐ改良の要は、なんと「ボルト」だ。施工は3カ所で、まずフロントロアアームとロアボールジョイントをつなぐボルトのフランジ部に、リブを追加。リアサスペンションメンバーとボディーを締結するボルトの頭部サイズを拡幅し、リアショックアブソーバーとボディーを締結するボルトフランジの厚みを増やした。さらに走りとは直接関係ないが、チャイルドシート用のISOFIX取り付けボルトも、締結トルクが19.5N・mから22.0N・mへと高められた。
GRヤリスは24式でもサスペンションのアッパーマウント締結ボルトを1本から3本へと増やしている。これはかなり大がかりな取り付け剛性の向上だが、今回はさらに細かい部分にまで手が及んだということになる。そしてこうした骨格部分の剛性アップに合わせて、ショックアブソーバーとEPS(電動パワステ)がリセッティングされた。
さらに24式で登場したばかりの「GR-DAT」(GAZOO Racing ダイレクトオートマチックトランスミッション:8段AT)も、その制御をアップデート。またこのGR-DAT車のみフットレストの幅を拡大している。そして縦引きのパーキングブレーキを全グレードで選択可能とするなど、メーカーオプション/ディーラーオプションも拡充した。...