オンリーワンになれますか?
「アウディQ6 e-tron」が日本に上陸。最新のデザインと最新のテクノロジーを採用し、600km以上の一充電走行距離を誇る魅力的な新型電気自動車だ。ツインモーターの4WDモデル「クワトロ アドバンスト」の仕上がりをリポートする。
充電器の出力も分かる
BEVにまつわるあれやこれやの諸事情は、過去5年くらいに限ってもずいぶんと変わってきたように思う。例えば満充電の走行距離。400km以下あたりが平均的だったのに、いまでは500km以上が珍しくなくなってきた。充電インフラも、まだまだ決して十分とはいえないものの、出力の大きな充電器の数も着実に増えてきている。
こうしたクルマ側とインフラ側の変化に伴い、ユーザー側のBEVに対する認識も変わってきている。先日、MINIのセールス担当の方と話をさせていただいたとき、「MINIのBEVを購入されるお客さまの半数くらいは、ご自宅に充電設備がないんです」とおっしゃっていた。外出先で上手に充電して帰宅するという使い方をされているそうだ。自宅に充電設備が整わないとBEVは買えないという考え方は、もはや過去のものとなりつつあるようだ。
そして新たな問題も浮かび上がってきている。以前なら、とにかく充電器の場所を探すことが何より重要だったが、最近ではその充電器の出力がどれくらいなのかという情報も必須である。例えば高速道路のSAやPAに設置されている急速充電器は、一度の充電時間が30分と定められている。しかし、場所によって充電器の出力は50kWだったり150kWだったりとかなりまちまちだ。
余裕を持って早めに充電しておこうと立ち寄ったSAの充電器が50kWで、10km走った先のPAは150kWだったなんてことがあると、どっちで充電してもどうせ30分停車するわけで、なんだか損をした気分になる。こういう思いをしないためには、あらかじめルート上にある充電器の場所だけでなく出力までも調べておかないといけないし、予定外の寄り道なんてしたらまた調べ直す必要もあるわけで、慣れるまではちょっと面倒くさい。
アウディQ6 e-tronクワトロに乗り込んだら、ナビゲーションには付近にある充電器の場所とともに出力まで表示されていた。やっとこういう時代になったんだなと思ったし、これなら長距離ドライブでも安心である。...