無償の愛
「メルセデス・ベンツCクラス ステーションワゴン」に新グレードの「スポーツ」が登場。スポーツサスを装着するなどした、その名のとおりのスポーティーなキャラクターだ。1.5リッターガソリンターボモデルの仕上がりをリポートする。
誰がワゴンを買っているのか
2025年春よりラインナップに加わった、メルセデス・ベンツC200ステーションワゴン スポーツの試乗を開始するのと同時に、「一体どんな方がこのクルマを買うのだろう?」ということに思いをはせる。というのも少し前に試乗した、Cクラスと同じ基本骨格を用いる「メルセデス・ベンツGLC」がめっちゃよくできていたからだ。
ふた昔前なら、そりゃあSUVは荷物も載るし悪路にも強いけれど、走りのよさや快適性を重んじるならステーションワゴンよね、という意見が主流だったし、実際にそうだった。ところがどうでしょう。自動車メーカーががんばり、タイヤメーカーもがんばり、少なくともモノコック構造のSUVに関しては走行性能も快適性も、ステーションワゴンにひけをとらなくなった。SUVのほうが重いのと空気抵抗がデカいことによって燃費には差があるけれど、それでも天と地ほどは変わらない。
記憶の中のGLCと、いま実際にステアリングホイールを握っているCクラスのステーションワゴンを比べても、完成度という意味では同じ水準にある。むしろGLCのほうが背の高いぶん、頭上空間に余裕があるし、かさばる荷物も積むことができる。ダメ押しに、着座位置が高いことによる見晴らしのよさは、特に都市部の渋滞時のストレス軽減につながる。
そんなこんなで国内の乗用車販売におけるSUVの割合が30%を超えていて、冒頭の「一体どんな方がこのクルマを買うのだろうか」というギモンに行き着く。ちょこっとだけGLCのほうが値段は高いけれど、どうせ少なくない額の支払いが待っているのだったら、CクラスのステーションワゴンよりGLCを選ぶほうが理にかなっているのではないでしょうか。...