こう見えて実用的
韓国ヒョンデの新型電気自動車「インスター」が日本に上陸。日本の軽自動車にほど近いボディーサイズでありながら、その内部には日本の軽自動車がはだしで逃げ出すほどの豪華装備が詰め込まれているのだ。ロングドライブで使い勝手を検証した。
何よりもラブリー
ヒョンデ・インスターは見た目がラブリーである。第1にサイズが小さい。全長×全幅×全高=3830×1610×1615mm、ホイールベース=2580mmと、トヨタの最小SUVの「ライズ」より165mm短くて85mmも幅が狭く、5mm低い。小さきものは、いとうつくし。と清少納言もいっている。
全幅が異様に狭いのは、「キャスパー」という韓国の軽自動車をベースにしているからだ。キョンチャと呼ばれる韓国版の軽は、排気量1000cc以下、全長×全幅×全高=3600×1600×2000mm以下と、ニッポンの軽よりひとまわり大きい。とはいえ、世界で販売するには小さすぎる。ということで、BEV化にあたってホイールベースを180mm、全長は230mm延ばしている。SUVのスタイルではあるものの、純然たる前輪駆動で最低地上高も145mmとフツウ。日本の軽同様、背が高いのが特徴で、定員は4人ながら、後席居住空間も十分な広さを確保している。
ラブリーな印象を受ける第2の理由は、フロント下部のふたつのLEDヘッドライトのサイズと位置にある。大きな目が顔の下のほうに付いている。というのはヒトを含む動物の赤ちゃんの特徴で、「赤ちゃん=カワイイ」と感じる本能を私たちは備えている。ハローキティとかミッフィーとかがキュート、と感じるのと同じ理由なわけである。
おまけに私たちニッポンの庶民にとって、2ボックスのプロポーションは軽自動車でなじみがある。知らないひとより、知っているひとに親近感を覚えるのは当然である。韓流スターたちの世界的活躍によって、ヒョンデのポジションは日本でも確実に変わりつつあるように思う。...