この道を迷わず進め
デビューイヤーの2017年から、さまざまなレースで高い戦闘力を見せつけている「ポルシェ911 RSR」。レーシングドライバーにして“ポルシェ使い”の田中哲也氏が、レーシング911の走りの最前線をリポートする。
3台のレンシュポルトを試す
僕自身、今までさまざまなポルシェをドライブしてきた。「964」で鈴鹿1000kmに、「996 GT3 R」でデイトナ24時間レースに、そして「996 GT3 Cup」でスーパー耐久に参戦して数々の勝利とチャンピオンを獲得したし、2006年にはスーパー耐久で全勝優勝も成し遂げた。そして1度だけではあるが、ゲストドライバーとしてポルシェ・カレラ・カップ・ジャパン(PCCJ)にも参戦したことがある。
そんな私に今回ポルシェの最新レーシングカーに乗るチャンスが来た。場所はドイツのラウジッツリンク(ユーロスピードウェイ)というサーキットで、ベルリンとドレスデンの中間に位置する、ヨーロッパでは珍しいオーバルとインフィールドが複合されたデイトナのようなコースである。
そして今回乗るのが「991 RSR」「991 GT3 R」「991 GT3 Cup」の3台である。特にRSRについてはワークス活動しかしていないマシンであり、ミドシップレイアウトを採用している特別な存在である。
そんな素晴らしいマシンをリポートすることにしたい。
それぞれの違いがはっきりわかるように、ポルシェが考えてくれた順番、つまりその日に乗った順序でリポートしていくことにしよう。...