横っ飛び!
最新世代の「MINI」にも「ジョンクーパーワークス(JCW)」が登場。全体的にはモデルチェンジで乗り心地が優しくなったという評判のMINIだが、よもやJCWまでもが牙を抜かれて(?)しまったのだろうか。内燃機関搭載モデルの仕上がりをリポートする。
世間の認識はMINI=MINIクーパー
簡単に言うと、「新型MINIにJCWが追加された」ということなのだけれど、一応いろいろと整理をしておこうと思います。MINIの「3ドア」「5ドア」「コンバーチブル」は、今回から「MINIクーパー」と呼ばれるようになった。“クーパー”とは1960年代にクラシックMiniをベースに手を加えてレースに参戦、モンテカルロラリーでは3回も優勝するという偉業を成し遂げたジョン・クーパーの名をいただいている。なので、これまではノーマルのMINIに対してスポーティーな仕様をMINIクーパーと呼んでいた。
しかし、日本だけでなく世界的にみても、一般的にはMINI=MINIクーパーだと認知されてしまっているという。これがいいことなのかどうかはよく分からないけれど、少なくともクラシックMiniからのファンからしてみればちょっと納得いかない事象だろう。桑田佳祐の『波乗りジョニー』がサザンオールスターズの楽曲として紹介され、ファンが「違う違う」と憤慨するみたいな感じかもしれない。ちょっと違うか。
いずれにせよ、市場の実情に合わせるかたちで車名を変更したそうだが、もうひとつの理由はJCWという仕様があるからだ。ご存じのように、JCWは“ジョンクーパーワークス”の略である。ノーマルのMINIとちょっとスポーティーなMINIクーパーとかなりスポーティーなMINI JCWがあると、商品ラインナップとしては若干分かりづらい。いまやノーマルのMINIでもスポーティーの領域に片足を入れたような乗り味になっているので、MINIクーパーとMINI JCWの2つに整理したというわけだ。
つまり現行の“MINI”を名乗るモデルは、MINIクーパーと「MINIエースマン」「MINIカントリーマン」の3種類となり、それぞれにJCW仕様が用意された。「MINI JCWカントリーマンALL4」はすでに発表されており、イギリスのコッツウォルズで開催された国際試乗会にはMINI JCWと「MINI JCWコンバーチブル」、そして「MINI JCWエースマン」が用意されていた。...